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憎しみは消え
第五章
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たのよ」
 ナチスに抱かれた者はというのだ。
「相思相愛だった人もいて」
「豚を好きになる方がおかしいだろ」
「それはそうだけれどね、けれどあんた達は私達の友達に酷いことをしたわ」
 彼女達が言うのはこのことだった、情のことだった。
「そのことは忘れないわ」
「だからだっていうのか」
「私達はあんた達を許さないわ」
 決して、という口調での言葉だった。
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