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憎しみは消え
第一章
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た。
 その彼等に遂に希望が来た、連合軍がノルマンディーに上陸して。
 ドイツ軍は敗れパリを含めた北フランスから撤退していった、パリを防衛していた者達は降伏してだった。
 パリは解放された、レジスタンス達も蜂起していたがニコル達はそれには加わらなかった。だが彼等は。
 パリが解放され連合軍が入ってから動いた、彼等は降伏したドイツ軍が収容所に送られていくのを見てだった。
 それでだ、まずは彼等に罵声を浴びせたのだった。
「地獄に落ちろ!」
「そのまま出て行け!」
「戦犯として裁かれろ!」
「二度とフランスに来るな!」
「汚い足でパリに入るな!」 
 こう口々に言う、だが。 
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