3部分:第三章
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「残念ね」
「って何処が?」
するとすぐに朝香が突っ込みを入れてきた。
「入ればいいだけじゃない」
「閉まってるじゃない」
「よかったわね、その格好で」
だが朝香は今の玲子の服装を見てここで楽しそうに笑ってきた。まるでその服装に何かがあるような表情であった。
「格好って?」
「ズボンで。あたしもだけれど」
「!?」
「だから」
自分の服を見て目をしばたかせる玲子に対してまた言ってきた。
「動き易いじゃない。それに中も見えないし」
「俺にとっちゃそれが残念だけれどな」
賢治はその朝香の横でかなりセクハラ親父めいた笑いを見せてきていた。
「それが楽しみで来たんだしな」
「話がわからないんだけれど」
玲子は目をしばたかせたまままた言うのだった。
「何なのよ、ズボンって」
「だから」
朝香は親指で校門を指し示してきた。そうしてまた述べる。
「越えるの、校門を」
「乗り越えるって!?」
「そうよ。決まってるじゃない」
にやりとした笑みでまた玲子に言う。
「わかったわね。じゃあ今から」
「そこまでして妖怪を見たいの」
「だから香水あるから」
勝也がすかさず香水を出してきた。
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