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妄想
4部分:第四章
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ているとだ。
「中に入るんですか?」
 店の兄ちゃんが彼に言ってきた。
「どうしますか?」
「あっ、はい」
「今なら安いですよ」
 ありきたりの言葉がだ。彼にかけられる。
「いい娘も一杯いますよ」
「いい娘ですか」
「もう奇麗なだけじゃなくて」
 店の兄ちゃんは笑いながら話していく。
「もうね、それだけじゃなくてね」
「それだけじゃなくてですか?」
「そうだよ。テクニックも凄いよ」
 今の敦之にとってはあまりにも刺激的な言葉だった。

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