暁 〜小説投稿サイト〜
銀河英雄伝説〜新たなる潮流(エーリッヒ・ヴァレンシュタイン伝)
第四話 敵の正体
[3/3]

[8]前話 [9] 最初 [2]次話
ック男爵家だと思うが……」 
「何故」
「ヴァルデック男爵家は先年事業に失敗し、かなり負債を負ったらしい。それに、あそこが一番リメス男爵家に執着していたのは事実だ」

「エーリッヒ。悔しいだろうけど復讐は諦めなさい。貴族を敵に回すのは危険だ。コンラートもヘレーネもお前の幸せを祈っているだろう。最高の復讐は幸せになることだ、という言葉もある。いいね」
「……うん。ありがとう、おじさん」
「明日、また来るよ。これからのことも考えないといけないからね」
「そうだね。これからのこと考えないとね……」

 ハインツは安心した表情をして帰っていった。話すことでほっとしたということもあるのだろう。ハインツの言うとおり、これからのことを考えなければいけない。あいつらを没落させ、俺自身が幸せになる方法を。
「ローエングラム体制が発足し、門閥貴族どもが没落するまであと11年か……」


[8]前話 [9] 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ