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殺戮を欲する少年の悲痛を謳う。
4話 爪を剥がれた暗殺者(アサシン)
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別問題だ!僕には君にはない実戦経験とそれなりの結果がある」
 「でも結果的に皆生きていたわけじゃないですか!」
 「関係ない。対空砲を撃たなくても敵はそのうち撤退した。弾が切れたからだ」
 「でもアタシは悪いことをしたとは思っていません!」
 「いいや。明らかに君の判断ミスだ。最悪、君は犬死して、仲間の志気をダダ下がりさせるだけだ」
 「カリヒさんが以前やったことと同じです!」
 「同じなものか…僕には」
 そこへリーナが横から入ってきた。
 「同じです!カリヒさんは!いつだって死のうとしています!」
 僕は固まってしまった。リーナの言動。アーシャへの態度。そして僕自身へと報いが交互に心臓を貫き、言葉で表現できないほどの激痛が僕の鼓膜を震恐させる。
 僕は今思い出した。
 「ああ。そうだな。ごめんなアーシャ。言い過ぎた。リーナもごめん。なんか心配させて…」
 俺は彼女らを両腕で抱えた。
 「あ、アタシこそごめんなさい。自惚れでした」
 アーシャは自分の非を認めてくれた。
 

 僕はミカエルにそのことを話したら、大笑いされた。
 「なんですかそれ?」
 「そ、そんなに笑うことないだろ」
 僕が言葉を発しても、彼女はまだ笑いを止めず、それどころか、
 「カリヒさんはお父さんですか?」
 と、僕を殴打するような言動を浴びせる。
 僕は右手に持っている焼酎のぶどうジュース割のコップを咥え一口飲む。するとミカエルは僕の右手を睨む。正確には持っているものを…
 「な、なに?」
 「それ…。なんかアルコールの臭いがします。もしかしてお酒ですか?」
 僕は縦に首を振る。するとミカエルはそのコップを僕の手から奪い取ろうと右手を伸ばしてきて、僕は彼女の体から遠ざけ、その手を回避し、僕は口の中に半分入れる。
 「カリヒさん!カリヒさんは未成年ですよね?」
 「その“未成年”って単語よくわかんないんだよね。詳しく説明してくれないか?」
 ミカエルは手を止めずに聞く。
 「カリヒさんって、日本国籍でしたよね?」
 「ああ。母親がね」
 僕は彼女の手をあしらい答える。
 「20歳から成人です。それまでは飲酒喫煙は駄目です!」
 「でももう遅いよ。ほら」
 ミカエルは頬を膨らます。
 「だから駄目です!」
 僕はミカエルのいうことを聞き、今日は飲酒を控えた。
 「煙草も駄目。酒も駄目。じゃあ僕に求められた娯楽ってなんだ?」
 宿所に戻る際、僕は軽く口ずさみながら歩いていると、後ろから何かがぶつかってきた。
 「カリヒさん!在るじゃないですか。娯楽」
 「あ、ああ」
 

 「君たちに集まっていただいたのは他でもない」
 後日本拠地を取り仕切る男性が僕、リーナ、アーシャを呼んだ。
 「ああ。わかっ
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