4話 爪を剥がれた暗殺者(アサシン)
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ガナートの説明にクロノスは首を大きくかしげる。
「いや。なんでお前がそのことを知っているんだ?」
いくらガナートが情報やだとしても、そこまで知っているのはおかしいと感じたクロノス。それに対し、ガナートは辞書のように分厚いコピー用紙の束を見せた。
「これにいろいろ詳細が書かれてあってな。お前、字読めるようになったの最近だろ?」
「ああ、最近だ」
ガナートはそれを考慮した上で適当に外用を伝えたのだ。ガナートの考えを理解したクロノスは納得した。彼はクロノスの仕事の仲介役をやっている。
「ありがとうな。ガナート」
クロノスは素直に礼を言う。それを聞いたガナートは、顔を赤くした。
「どういたしまして」
ミカエル教官の指導を受け、アーシャとリーナは格段に強くなっている。
とっても、まだ僕の足元に及ばないのが事実。
突然、サイレンが鳴り響く。
「なにこれ?」
僕は此処に来て日が浅い為、初めて聞く音。警告のランプが点滅するが、どんな合図なのか把握できなかった。
「何が起こっている?」
「空爆です」
僕はミカエルに聞き、彼女は焦るように答える。
『アメリカ軍の爆撃機がSRAに空爆を行っています。対空部隊以外の方々は直ちに避難してください!』
放送の声が鳴り渡る。すると、アーシャはかけ出した。
「え?」
ミカエルは、かけ出した彼女を見て唖然とし、急いで呼び止めようとした。
「ミカエル。対空砲エリアを教えてくれ」
この施設は日本の東京ドーム3個分の広さを誇る。大きすぎる為、屋上には18個の対空ミサイル砲台と7個のチェインガンが備わっている。
「多分アーシャは…」
俺はミカエルに指示された場所に行く。そこは対空機銃、チェインガンの砲台場所だったアーシャはその中から敵爆撃機を狙って乱射していた。他の隊員達はヘルメットと耳栓をしているが、彼女はその場に在るヘッドホン型の耳当てをつけて銃を打つ。
「アーシャ。歯を食いしばれ」
僕は彼女を手の甲で打つ。
アーシャはやはり反抗的な目をしていた。
先ほどアーシャはチェインガンで爆撃機を狙って機銃を連射したのだが、結局1機も落とせず、敵の標的にされ、足の腿に建物の破片を掠めて軽く出血をしている。射撃の腕に自信があると言っても、それは止まっていたり、鈍間に動くものにしか通用しない。
「でも!アタシの足止めのおかげで全員が無事回避出来ました!」
「だからって君が危険な囮に出向くことは無いだろ!あれは本来ならここにいる人たちの役割だ!君はルール違反まで犯して自分の身を危険に晒したんだ!」
アーシャは赤く腫れた頬のまま、俺を睨みつける。
「カリヒさんだって危険なマネするじゃないですか」
「それとこれとは
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