4話 爪を剥がれた暗殺者(アサシン)
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いた。
彼の耳には何も言葉が入らない。
どうやら、節見は経済的に厳しくなり、奴隷の1人を売らざる負えない状況に化した。それで、唯一女の子であったマシロを高値で売りつけた。その結果、彼女は痛みに耐え切れず死んでしまった。
クロノスは声を殺し嘆いた。
泣いても仕方ないと知っていた。
3日経ち、クロノスは逃亡した。
生き方は、殺して奪うだけ。
乞食を装い、一人暮らしの家に押し入り、人が出た時に、包丁で首を掻っ切る。中にある食べ物や金銭を、その家にある鞄とともに盗む。
その生活が続き、長くが経った。彼は16歳になり、殺し屋になった。独学の殺しの技術。これが割りと自分の肌に在っているようだ。
そして、殺し屋として名を売れることができた彼はついに望んでいた依頼が来た。
「ああ、あの人を殺してくれ」
路地裏でクロノスは男から現金を受け取る。
「わかった」
彼はなれた足取りで対象がいる場所に行く。
彼が依頼された標的は…節見と言う奴隷商人。節見は農家をやめ、奴隷商人と成り下がっていた。
「君は…クロノスじゃないか!」
彼は堂々と対象に近づいた。
「殺し屋になっているって聞いてびっくりしたよ!」
対象はフレンドリーに接する。それを見たクロノスは作り笑いを浮かべ、答えた。
「節見さん。一度、奴隷になったことって在ります?俺の場合は物心が付いた時から奴隷でしたが、その御蔭で、今では奴隷に大人気の殺し屋です」
そして銃口を節見の…昔の飼い主の鳩尾に向け乱射する。
その男は痛みで顔を歪ます。クロノスは高笑いを続ける。
それの表情が何よりも楽しかった。その表情は何よりも素敵だった。
彼を依頼する時の支払いの方法はほとんど前払い。しかし、この依頼者は成功報酬は後に支払うと言い出した。しかし、依頼者は支払う前に逃走。それをクロノスが捕獲し、殺害。残っている金額すべてを奪い取った。それからだ。クロノスが依頼者殺しと謳われたのが…
そして現在。クロノスは高層ビルで佐久島組と戦っている。3人の敵が銃を乱射し、クロノスはそれを壁で凌いでいる。敵の数が多いので、フレンドリーファイヤーも狙える。彼はカリヒとは違い、武器に愛を持っているわけではない。だから、いつでも愛用しているスコーピオンを使っているわけではない。今は一掃に便利なM26を使用。彼の知り合いには武器を安値で売ってくれる。アサルトライフルで、しかもマイナーなものならば朝飯前と言わんばかりに。
敵3人はクロノスを囲み、トカレフを向けてきた。クロノスは1人の頭を直撃させ、すぐに退避。
敵2人はまだクロノスの位置を把握しておらず、探していた所、彼は丁寧に節約しながら連射した。
敵の背部を食い込む弾丸。その後腕ホルダ
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