第34話 死に損ないと夜叉、最凶と出会う
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俺は坂田銀時…万事屋やってる侍だ」
銀時の名はともかく、原田と新選組の名に鬼童丸は強く反応した
「しんせんぐみ?あの“壬生の狼”と呼ばれた新選組か?」
「へぇ…千年も生きてる鬼に知ってもらえるなんて光栄と言えばいいのか?」
「フン。別に新選組の事なんかどうでもいい。ワシ等の目的は今も昔もただ一つ……我が主の復活のみ」
原田の睨みに全く歯牙にかけない鬼童丸の目的の発言に不知火は眉をひそめた
「ん?ちょっとまて鬼童丸!『主の復活』だと?京妖怪の主は羽衣狐じゃなかったのか?」
「フン!それ以上は最重要機密ゆえに話せん。ワシ等は海鳴という街へ行く。どうだ不知火?同じ鬼のよしみだ……協力するならワシが口添えで命の保証はするぞ?」
明らかに原田たちを見下している鬼童丸の態度は不知火にとって気に入らなかった
「はぁ?おい鬼童丸……テメェ一体何様のつもりだ?そんな フザケタ態度でこの俺が頭を垂れると思ったのか?」
−−−ガチャッ−−−
そう言いながら不知火は鬼童丸に銃を向けた。しかし鬼童丸はそれに全く動じなかった
「ほう?不知火…つまりそれは………」
「ああ、答えは否だ!俺はテメェ等の堅苦しい使命だ何だと下らねぇ!!俺は俺のやりたい様にやるだけだ!」
「………そうか」
−−−キンッ−−−
鬼童丸は腰に挿していた刀に手を伸ばし、構えた
「同じ鬼のよしみとして命は助けようと思ったが、そちらがそのつもりなら遠慮なく斬らせて貰おうか。我ら“鬼の眷属”の刃を受けることを誉れと思うがいい!」
「ハッ!誰が!!」
−−−バンバンバン!!!−−−
「フンッ!」
−−−キンキンキン!!!−−−
神速剣戟…… "梅木"!!
不知火が鬼童丸に向かって弾丸を飛ばすが鬼童丸は難無く銃弾を斬り飛ばした。それを見守っていた原田と銀時も驚きを隠せなかった
「なっ!?」
「おいおいマジかよ!!」
「ふん!この程度……400年前の京で死闘を繰り広げた奴良組の方が脅威だったぞ?」
「奴良組!?」
「え?何?ぬらぐみって?ちょっとお兄さんたち?銀さんにも分かるように説明してよ!アンタ等だけでビックリしてんじゃねーよ!!」
鬼童丸が発した単語に不知火と原田は強く反応した。彼らもまた、奴良組と縁を持つ人間だった。銀時だけは何のことかサッパリ分らなかったが、それに答える者は居なかった。そして鬼童丸は部下もいない状況で刀を構えた
「おいおい
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