第34話 死に損ないと夜叉、最凶と出会う
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おおおおおぉぉぉっ!?」
その結果、銀髪の男は受け身も取れずに頭から落下し、還らぬ人になってしまった……
「ってオイ固羅ぁっ!!なに勝手に銀さん見殺ししてんの!?なんで俺だけこんな扱い!?なんで俺は空から落っこちたの!?俺なんかした!?銀さんどっかで気に入らないことした!?」
…と、意外にしぶとく生きていた銀髪の男こと坂田銀時は己の不毛な扱いに怒り天に向かって吠えるが、後ろで見ていた原田と不知火から白い目で見られていた。
そんな銀時をよそに原田と不知火は銀時についてヒソヒソ話し始めた
「なぁ原田、コイツ羅刹だと思うか?」
「いや、確かにコイツ羅刹の特徴の白髪と充血したような赤い目してるけど、どう見ても羅刹じゃねぇよ……」
「だよなぁ…」
「おおぃっ!そこのイケメン2人!何 勝手に話し盛り上げてんの!?羅刹だか刹那だか知らないけど、人を可哀そうな病人扱いするのやめてくれる!?」
そんな2人の会話が聞こえたのか、絡む銀時だったが少し落ち着き、2人に声を掛けた
「で?おたく等誰?」
「人に名前を尋ねる時は、まずは自分からじゃねぇか?」
原田の言葉に銀時は確かにと呟き、自己紹介した
「俺ァ坂田銀時。万事屋をやってる侍だ」
「俺は不知火 匡」
「俺は新選組十番組組長、原田左之助だ」
「…………は?」
原田の自己紹介に銀時は信じられないモノを見るように目を点にした。
「イヤイヤイヤイヤイヤイヤイヤイヤ!ちょっと待ってくれお兄さん!俺も真選組と多少の縁があるけど、アンタみたいな男の話は聞いたことないよ!?」
「あ?アンタこそ何言ってんだ?もう一度言うが、俺は新選組の十番組組長、原田左之助だ。今まで京の治安を守ってきた俺達だが、アンタみたいな銀髪の男の話なんて聞いたことないぜ?」
「は?京?何言ってんだ。真選組が活動してんのは江戸だろうが!」
「アンタこそ何言ってんだ!新選組が戦ってきたのは江戸じゃなくて…」
「おい、お二人さん!」
「あ?」
「なんだよ不知火?」
いつまでも続きそうな二人の喧騒に待ったをかけた不知火に疑問を浮かべた二人だったが、その理由をすぐに察した
「ッ!!こりゃ……」
「囲まれてるぜ?」
不知火の呟きと同時に不知火は銃を、銀時は木刀を、原田は槍を構えた。次の瞬間、周囲の雑木林から幾人の人影が現れた。しかしそれはヒトではなかった…
その姿は、額に禍々しい角を生
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