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った。
その子供は包丁を持つと少しぎこちなくはあるが、材料を刻み始める。そのぎこちなさも、背の高さがまな板の置いてある台の高さに届いていないことが原因だった。
そんな子供に負けてはられないと、一刀も不可思議なことは一旦棚上げして料理を進める。
「上手だな」
「はい! 遊由はかかさまに教えてもらいました!」
一刀に褒められたのが嬉しかったのだろう。遊由は顔を赤らめながら、包丁を乱舞する。
あっという間に数十人分の材料を切り終え、卵のスープを遊由に任せ、一刀は野菜炒めを作り始めた。
そうして出来上がった料理を皿に盛り付けると、それまで黙ってみていた子供たちが、我先にと皿を持っていってしまう。
一刀がついていってみると、最初の板間の部屋に子供たちが勢揃いで一刀が来るのを待っていた。
「遅いです!」
「ごめんごめん」
「父様はここね」
既に席が決まっているようで、一番奥の席に一刀の席が設けられていた。
『いただきます!』
一刀が席に座ると同時に、皆が手を合わせて声を合わせて言う。
程なくして食事を終えると、子供たちの数人が言われずに食器を片付けていく。
そして一息ついたところで、一刀は子供たちに向き直ると、話を始めた。
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