武力介入
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突然の事に一瞬反応が遅れてしまったが、軍に居た事のある人間がすぐに正気に戻り、指示を飛ばす。
「所長! 早く研究データを持ってシェルターに行きましょう」
「待て、あと一分であれにデータが書き込まれる」
「また探せばいいじゃないですか! それよりも……」
ドガァン!
爆発音とともに電源がショートした。
「何!? 緊急電源は何故はいらない!」
「所長! シェルターに!」
所長と呼ばれた初老の男性は少しだけうなったが、今までの研究データを手に取りシェルターに向かう事にした。
しかし……
ズガン!
曲がり角を曲がろうとしたとき、目の前に大きな、とても人間にはもてない大きさの剣が現れ、通路をふさぐように反対の壁に刺さる。
そして、翠色の粒子がちらちらと見え、その正体を現す。
「責任者は何処だ」
機械ボイスのその声に、研究データを手に持った所長は言葉にならない言葉を吐きながら崩れ落ちた。
side out
游弥side
三ヶ所、まずアメリカに飛び、次にドイツ、そして最後にこの中国だ。流石に地球一周の旅をエクシアで送るのはきついので、太平洋や大西洋、ユーラシア大陸を移動する時はキュリオスの巡航形態で移動した。そうやって日本を出て二十三時間ほどでやっと最終目標の大慶に到着する。
「エクシアにモードチェンジ。ヴェーダ、バックアップを頼む」
【了解】
イグニッション・ブーストを使い大慶IS研究所に突っ込む、ギリギリのところで体勢を立て直し屋上に遠慮なく着地する。
若干凹んだが、抜ける事もなく頑丈なつくりをしていた。まるで重要なものを隠している金庫の様に。
「ヴェーダ、建物をスキャンした後重要区画を割り出せ」
返事を見る前にGNソードをライフルモードで構え、迎撃に来るであろうISを待ち構える。だが、待つまでもなくすぐに来てくれた。
「お前は何処の所属だ! 何をしにここへ来た! 早く答えろ!」
三機のISに囲まれた、しかし俺の相手ではない。
「ISを解除してこちらに投降しろ、さもなくば……っ!」
まったく言う事を聞く気がないと思ったのか、最後まで言うことなく襲い掛かって来た。
だが、その距離ならGNソードのライフルモードがある。游弥は相手の近接ブレードめがけてビームを飛ばす。
「何っ! 工学兵器だと!? まだ研究中のはずのものがなぜここに」
三機は俺から距離を取り、盾を持っていた一機を前に防御をするような体制をとった。
まぁ、それでも打ち抜くんだけどな!
再び引き金を引きビームを浴びせる、すると盾は熱で溶けはじめ、盾としての仕事をこなさずに消えて行った。
「くっ、
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