またも登場、奇天烈な話題
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大丈夫だッテ。ツインテールは影響されて偶々そうなったダケ、テメェから変える事ぐらい易々ヨ』
「おー……」
マア、テメエから変えようとしなければ変身の度にツインテール(ツインアップ気味)になるけドナ―――とのラースの言葉を耳に入れながら、グラトニーは自分の髪を結っている灰色の飾りを触る。
そこから取りあえず髪を解いてみれば、違和感が生じる事も拒否される事も別段何もなく、無問題で髪型を変える事が出来た。
取りあえずツインテールからポニーアップへ結び変えて、眼帯のデザインも少し変更する。
一応己の身体の一部なので、大きく逸脱し無ければ変幻可能らしい……との、ラースの言だ。
『アア、あと相棒。解ってるとは思うが歩幅とか歩行スピードにゃ注意しロヨ。ガキの見た目でボ○トも真っ青のスピード出されタラ、それだけで目立っちまウヨ』
「りょーかい……」
また、幾ら治療中で能力が諸々落ちこみ、更には力が制限される人間形態をとっているとは言え、やはりエレメリアンはエレメリアン。
歩いても歩幅に合わないスピードで進んでいく。
走ればどうなるかなど言わずもがな。ラースが言った様に、ボ○トを置き去りにする猛スピードを叩きだしてしまうだろう。
よって必然的に、今の見た目に適した速度で学校向かわねばならない。
……意外と窮屈な状況に、グラトニーの唇は若干ながら“へ”の字に曲げられた。
「見た目変えるの、出来る?」
『無理ダナ』
「……長身になれば、歩幅も変わる。学校言っても余計に騒がれない」
『イヤ、この辺りで見た事ねえ外国人の女が入ってきたら否応にも目立つっテノ』
「むぅ……う〜む……」
要するに、どうしても注目されるのは確定らしい。
学校に行けば当然、小さい子が学校に来たと騒がれ、絶対に先生等に捕まる。
この子は何処から来たのか、一体誰の子なのか、そういった議論も交わされそうだ。
最終的に弁当を差し出し『届けに来た』といえば一応は収まるのだから、此処はそれをメリットなのだと言うべきか。
だが騒ぎになってしまうと、これから先の活動に不都合が生じる。人間形態の姿で活動することだって、これから先起こり得ないと言い切るのは無理だ。
なら部室の窓から入るという手もあるのだが、それはそれで目立つ。
余計な負荷が掛る以上、不必要にワープも出来ない。
唯一の良点としてあげられるのは、『瀧馬』としての姿が知られることはないという事。
姿を戻す必要性が無いのだし、変身ヒーローモノの展開に良くあるシチュエーションの一つ、変身バレは起こり得ないという事だ。
「う〜……」
さて彼女(彼)はが選ぶのは、常識か非常識なのか、果たして―――
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