第七十四話
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あ王女の性格からして、どちらの対応をとったとしても無慈悲な鉄槌・際限ない報復打撃・容赦ない攻撃・無慈悲な報復打撃が行われ警察当局はその組織全体に壊滅的な打撃を受け、さらにより恐ろしく際限なく無慈悲な懲罰を受けて、無慈悲に撃滅、壊滅、粉砕、処罰が執行されただろう。
そっちのほうが怖かったかな。
でも、まあなんとか帰ってこれたのは、結界の崩壊が思ったより遅かったからなんだ。
当日の気温と風向き、そして湿度などの気象条件が整っていたのと、さらに「もう一つ」の大きな要因が影響していたとか王女は言っていたな。その「もう一つ」は何か聞いてみたら、地脈がどうとか言っていた。風水だねって聞いたら、そんなの知らないって返されたけど。
この学園都市は様々な地脈が入り乱れているようで、場所によってはかなりの強さのエネルギーが溜まっているとのこと。
「寄生根は意識していなかったみたいね。たまたま、奴の魔法術式に相性の良い地脈があったってことでしょうけど、そのおかげで結界がエネルギーの供給を失ったのちも普段より長い時間その形を保てたんでしょうね。……私は運が良いってことかしらね。まあ、私が王の中の王であったため、自然の摂理さえもが私に有利になるように働いたということでしょう。まあ、当たり前だけれども王の王たる所以ね。シュウも感謝しなさいよね」
と、結局自分の自慢と、下僕である俺の不手際への説教で終わったんだけれども……。
ヤレヤレだよね。
ちょっとだけ不満ではあるけれど、こういったことには結構慣れてしまっていたし、王女の言うことももっともだし、本当に運が良かったんだから結果オーライですねってことで俺は満足してしまったんだよね。
で、本題のショッピングセンターでの事件のことなんだけれど、事件自体が警備システム異常による通報によって発覚したのが早朝のことだったんで、その日の朝刊には間に合わなかったんだ。
バイトで新聞配達をしてたから分かった(個人的には新聞は取ってません)んだけれど、一面のニュースは最近総理になったばかりの太った脂性のおっさんのアジア各国への土下座外交の話題だった。嘘も百回言えば真実となるってわけじゃないけど、隣国がワイワイ騒ぎうまく日本のマスコミを支配・誘導したせいか、いつの間にか日本が悪いように答える政治家が政権与党に出てきたことに違和感を感じる。そもそもゲッペルスは「嘘も百回……」なんて言葉を言っていないというのがなんか皮肉。
それに、政権交代してから妙に日本の隣国への配慮発言が増えているように思う。支持者に日本人じゃないのが多いのかな、とか言う人も増えてきている。
学園都市の高校にもアジア各国の生徒も、……アジア全土と言ったって、本当はかなり国に偏りがあるんだけれど、それなりに集められているからな。
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