第1章:ぼっちな姫は逆ハーレムの女王になる
口は災いの何とやら
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。
同時に、持ち帰ろうにもあまりに高嶺のフラワー(猛毒の棘つき)であることすら本人が自覚していないのもあるが。
……あ、ここの「××」に入る2文字は「勉強」だからね?
それが学生の本分だからね、しょうがないね。
何のお勉強かまでは明記しないけれど。
「じゃあ這いずってでも帰れや竜門」
「言われなくてもこっちには文明の利器ってのがあるんだよねっ」
「は? てめえ、タクシーってどういうことだよ?」
「電話一本で現在地から目的地まで運んでくれる屋根つきの魔法の絨毯」
「重役通学たぁいいご身分だな」
精神力は0のくせに昴と口論する気力だけは残っている武闘派の側面を覗かせた小心者少女は、昴の安い挑発に乗り、スマホのディスプレイにタクシー会社の電話番号を表示してみせる。
なおそのタクシー会社、珠希のほうがわざわざ東京の中心地まで出向かなければならないような有名どころの企業との打ち合わせの帰りに使用している、ご懇意の会社であることを付記しておく。しかも依頼の際に一言付け加えれば顔なじみの運転手さんも揃えてご用意できてしまうという気の利く会社であったりもする。
「あ、帰りたくないって意味じゃないんだ……。そういう意味じゃない、のかぁ……」
その一方で、ショタ天使が物凄く残念そうに何か呟いていたような気がしたが、この鈍感難聴ヒロインの耳に届くことなど当然ありえなかった。
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