暁 〜小説投稿サイト〜
竜門珠希は『普通』になれない
第1章:ぼっちな姫は逆ハーレムの女王になる
メイドロボは割と欲しいんですよ。いやマジで
[10/11]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
お世辞込み)。次に会ったときにどちらが調教されているのか改めて聞いてみよう。


「そういうのはご自身の婚姻相手と思う存分やればいいんじゃないかな」
「珠希ちゃん。朝とゆってたことが違う」
「常識的な範囲のプレイをご存分にどうぞ、的な?」

 別に今さらもう1人産んでもらっても構わないし、むしろそっちのほうが甘やかされた末っ娘(ゆづき)に責任感なんてのが生まれるかもしれない。

 ジト目の彩姫に見せつけるように肩をすくめた珠希は、早速買ってきた桜鯛を箱の中から取り出し、鱗取りの準備を始める。アンコウの捌き方までマスターしている身にとっては包丁一本での鱗取りなどお手の物だ。


 ……さて、それじゃ制服から着替えてから鱗取りでも――などと珠希が考えていると、後ろから不穏な会話が聞こえてきた。

「ねえ結月ちゃん。ちょっとこの生意気なおねーちゃんの口塞ぎたい気分なんだけど」
「あー。それじゃボールギャグでも持ってこよっか?」
「バイトギャグのほうがいいかなぁ。あと手錠と足枷。珠希ちゃん暴れるとリアルで全身凶器になるし」
「うんそうする。おねーちゃんの馬鹿力恐いもん」


「………………ほー。誰の何が恐いって? 結月」
「え゛……っ?」
「誰が馬鹿力なのか、聞いてるんだけど?」
「え、いや……、あの、その……、あぅぅ……」

 気配もなく背後に忍び寄り、仁王立ちする珠希の前に結月は完全に逃走のタイミングを失い、ついには言葉尻と一緒に抵抗する気力まで消えてしまった。

「お母さんも。実の娘に何をしようと画策してたのか教えてもらえます?」
「……っ。た、珠希ちゃんが、お母さんの性欲(ストレス)発散に身も心も付き合ってくれたら全部まあるく、まーるく済むと思うんだ……けど、なぁ……」
「あたしには無理です。まだ処女でいたいんで」
「そういうの、今の時代風潮的には……」
「今も昔もその量や質だけがモノサシじゃないっつーの!」

 どこか他人行儀に話す娘を前に、必死に珠希の怒りを回避するポイントを探ろうとする彩姫だったが――こちらもあえなく撃沈。

 お互い好き合うまで性行為を避け、純潔でいようとする娘とキモチいいことには積極的な母の考えが見事に相反しているせいもあるが、まだ常識的貞操観念に近いものを持っているのは娘のほうである。時代の風潮とか流行とか、誰もがやっていることとか関係なく。
 ――というか、激しい運動でも破れることがある純潔の象徴的なその薄い膜には、基本的に最初から小さい穴が開いているものなのだが。


「結月。今すぐ手錠2つとギャグ2つ持ってきて」
「え? おねーちゃんまさか自分で――」
「何言ってんの? お母さんと結月の分だよ」
「ぅえ゛っ? 彩姫ちゃんもなのぉ?」

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ