『零と舞と桜』
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『え゛ぇっ!!』
『興味あるし平気やろ』
『でも!...蓮...』
遮るように言う。
『平気!!家でも話してるけど未練ってモンは微塵もない。それより零のが心配や言うてる。舞のせいであんなことさしてしもたって』
『舞に責任なんか無いよ。全部零の責任。逢わすべきじゃなかった』
『舞も蓮が好きやった。それは事実やから零だけの責任ってのは違う。蓮が変わったからや...うちらみんな子供やし、どぉしよぉもない...』
『死んだらアカンねやったら、せめて早く大人になりたい。間違いなんか犯さん大人に...』
『ほんま...なぁ。大人になったら強くなれるんかなぁ...』
数日後、桜が男を集めてきた。
正確には桜の友達が集めたらしいけど。
いきなり舞に逢わすのは怖いからって面接みたいなん始めた。
零が思わず言う。
『すげー...妹の男選別する面接...』
数人集まった男達は口々に言う。
『なんなんコレ』
『どーゆうシステム?』
『おもっしょいやん』
『合格したら女貰える!』
『ヤらしてくれるん!』
『え、俺って何の面接連れて来られたん?』
うん、舞好みの大人っぽい男は居らん。
桜が舞の男に対して徹底したい気持ちは解る。
零が舞の姉でも警戒する。
舞に逢わしても良いような男は居らず解散。
数日後、また男集めてきた。
すっごいマジメそうな男が近付いてきた。
『前にツレが来たらしいけどボロカス言うてたで。可愛い子と付き合えるかもってテンション上がってたけど逢わして貰えんかったって。あの人(桜を指さして)の許可がないと逢えんシステム?』
『...ザックリに言うと、そうですね。チャント大事にしてくれる男かどうか...見極める為に...』
『まぁでも、その子も放っといても彼氏くらい出来るんちゃう?』
『うん、でもごっつ可愛いから...ホンマにホンマに本気で大事にしてくれる人やないと認めたくないってゆうか...』
涙を堪えて言う。
『訳アリ?』
『アハハ...大事に大事に守ってくれる人やないと零達のが無理』
『そこまで潔癖になるってことは何かあるんやね...』
『......』
『わかった、聞かん』
桜が来る。
『零、アンタの男探しよんちゃうで』
『ちゃうわ。チョットな...』
その男が桜に言う。
『こんな徹底して色々聞いたりして...前はツレが来てたから知ってる。それをチョット話しただけ。潔癖やから訳アリなんやろ思うけど、俺なら大事に守ってあげるけど?』
『軽っ!そんなんで信用できりわけないやん』
『でも面接?まだやけど』
何とも言えん笑顔で言う。
『確かに...何も聞いて無い』
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