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ころり転げた
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ままあがれ!」
「そして中身を!」
 見られると思った。実際に風がスカートをあげた。そしてそれが見えたのだった。
 と思われた。しかしだった。
 ここで急に雨が降った。土砂降りだった。その雨でだ。
 スカートは雨の重みで一気に下がった。そして女の子の足にはりついてしまった。彼等の起こした偶然はだ。自然の偶然に阻まれたのだった。
 これを見てだ。彼等は瞬時に絶望の中に落ちてしまった。
「な、何だよこれって」
「何でここで雨が降るんだよ」
「偶然雨がかよ」
「こんなことってありかよ」
「くっ、無念だ!」
 昂揚もだ。血の涙を流して言う。雨に濡れながら。当然同志達も濡れそぼってしまっている。
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