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『続:殺し、失い、得たもの。』
『組長との出逢い』
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やったんかな...
組長が、零に気付いてビックリしたらしく飛び上がった。
思わず吹き出した。

『おまえなぁ!オバケみたいに突っ立っとったらビックリするっちゅーねん!あー心臓飛び出るか思たわ』

組長は胸をさすりながらグラスの酒を飲み干した。
座れって前の席を指さした。

『何飲む?』
『...ドライ』
『アサヒか』
零は頷く。
組長は電話でドライ買ってくるように誰かに頼んだ。

『...何であそこ居ったんか教えてくれるか?言いにくいとは思うけどワシは零を捨てん。何があってもな!!』

そこらの腐った大人とはちゃう。
直感的に感じた。

『...先輩らに援助やらされてて、いつもと違って客が複数のチンピラで...でも零は既に母さんの新しい男のオモチャやけん全然何とも無い。逆に、こんな汚い生ゴミに金出すとか馬鹿みたいって...』

組長が遮る。

『零が金貰ってるんか?』

『貰ってない。先に先輩らが貰ってるらしいし。てか金あっても欲しいモン買えんし要らん。どぉでもえぇ。何もかもが消えてしまえばえぇ』

『わかった、わかったよ、零...』

組長は涙を流した。
...ように見えたけど...
気のせいかも知れん。

ゴトッ!!
ドアの向こうで音がした。


『置いときます』
『おぅっ、サンキュ』

グラスに注いでくれる。

『ワシは零の新たな人生を支えると誓う!!零、オマエも諦めず生き抜け!辛い、苦しい、死にたい、そんな想いを抱えるのは仕方ない。それでも生きろ!!ワシが救う!!』

『...わかった』

『なんや素直やないか...うん、オマエはええやっちゃ!乾杯っ♪』

『乾杯♪』

酔いながらも淡々と零の人生をありのまま話した。
聞かれることには正直に答えた。
組長は怒りを露わにしたり、悲しそうな表情になったり、涙を堪えるような素振りをしたり、そんな組長に対して、零は、父さんの姿を重ねた。

何気に関西弁やし、笑ったときの柔らかさとか、優しさ故の厳しさとか...熱血加減が似てる気がする。
そんなに記憶無いから解らんけど...
でも、父さんもこんな感じなんやろなぁって。
いや、父さんなら、間違いなく母さんの男を殺す。
零の為に...。
零を守る為なら、それくらい簡単にする。

零は、おしおきをされた後、憎しみを抑えきれん表情の時、母さんに『オマエの性格や考えは、父さんに似てる。あの血が間違いなく濃く受け継がれてる。爆発するなよ!!』って言われたことがある。

この日から、零は、組長を父親のように慕い、親子のような関係になった。

誓い通り、組長はどんなときも助けてくれた。
零に援助やらしてた先輩達は、全治数ヶ月
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