暁 〜小説投稿サイト〜
The・クトゥルフ
語られる運命のプロローグ
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とがありおばさんにも外出は控えるようにと言われたが、ショックでいても立ってもいられなくなったのだ。
とりあえず近くのコンビニに立ち寄ることにした。「お、凛太じゃん」漫画を立ち読みしていたら多田が話しかけてきた。「そいや昨日学校でお前話しかけてきたろ、なんで帰ったんだよ」
「え?昨日はお前に一度も話しかけてないんだけど」「そっか、やっぱ空耳だったかな。」
「それにしても、君がコンビニで立ち読みなんてらしくねーな。なにかあったとお見受けする。」
「エスパーかなんかか、お前は」
「長い付き合いだからね。んで?なにがあった?」
俺と多田はコンビニの外に出ていき、母親が亡くなったことを伝えた。
「ちょいまて、それおかしくね?」話し終わった後、多田がそんなことを言ってきた。
「おかしいって?なにが?」と聞き返す。
「だってさ、昨日の連続殺人事件、殺られた人たち公表してないんだろ?だったらお前のお母さん死んだのなんで分かったんだよ。」
「いろいろあるくね?病院で立ち会ったとか、実際に殺された現場を見たとか。」
「だといんだけどな。なんとなくだけど俺にはそうは思えないんだよな〜」
 多田は空を見上げてたそがれるように言った。
「てかお前聞いとけよ、そこんとこ」多田は横目で俺を見る
「す、すまん。否定したい気持ちでいっぱいになってて、忘れてた」
俺は手を頭の後ろにやって恥ずかしそうにした。
「まぁ、でもあんま思いつめるもんじゃねぇぞ。お大事に」そういうと多田は飲んでいた缶コーヒーをゴミ箱に捨てて背を向きながら手をあげて立ち去った。
 多田と別れたあと、俺はスッキリした気分で鼻歌を歌いながら家に帰ろうとしたその帰り道、いつもの路地裏(ちかみち)を通っていた途中、俺は立ち止まった。
いや立ち止まらずえなかた。
「う、嘘・・・だろ」目の前の光景を目にして、俺はひざをついた。
眼球をえぐり取られ、そこから涙のように血がたれており、腹部には巨大な爪のようなものでズタズタに引き裂かれたような痕があるそして服の上からでも赤黒い穴が見えていて血で染みている。
 それは、さっき話したばかりで、ついさっき別れたはずのまぎれもない多田の無残な姿がそこにあった。
「だめじゃない、凛君。こんな危ないところきちゃ・・・」背後から聞いたことのある声がした。
「お、おばさん?」それは昨日、母親が無くなった知らせをくれたおばさんだった。
俺は、すぐにおばさんにかけより「おばさん、た・・・多田が・・・」
「ん?その子凛君お友達だったの?」
「え?」俺は立ち止まった。
「ごめんなさいね?あまりに可愛かったから・・・」おばさんは舌なめずりをしながらいった。
『俺にはそうは思えなんだよな〜』多田の言葉を思い出した。あいつの勘はよく当たる。だが、まさかこんな形で本
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