暁 〜小説投稿サイト〜
The・クトゥルフ
語られる運命のプロローグ
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ここはどこだ?   なぜみんないないんだ?
自分は誰なんだ?    なぜみんな死んだ?

 少年は巨大な扉を見上げ立ち尽くし呟いた。「なんで俺だけ生き残った?」









 あの日から俺らの・・・いや、ここは俺のと言ったほうが適切かもしれない。運命は少しずつ狂っていたのかもしれない。



キーンコーンカーンコーン。
 放課後を示すチャイムが鳴り響いた。「凛太、一緒に帰ろうぜ」誰かが俺の名前を呼ぶ。「お〜」やる気のない声で生返事「なぁどっかよってか・・・」後ろを振り返って声の主、もとい多田くんに話しかけようとしたが後ろには誰もいない。辺りをキョロキョロ見回しても多田はいなかった。「あれ?」空耳かと思いつつ何事もなかったかのように帰り支度を済まし家に帰った。
 ふと、時計を見ると昼の2時半すぎくらいだった。なにやら職員会議とかで学校が早めに終わったのだ。部屋着に着替えた俺はリビングのソファに腰かけ、いい番組やってないかとチャンネルを片手にを押し始めた。すると、とあるニュース番組に目がついた。内容は昨晩、スーパーで無差別殺人が起こったとのことだ。そして何より驚いたのが被害者の数だ。約450人以上もの人が殺されていたのだ。その内の十名は重症だそうだ。「うわ怖いな」といいつつ、よく見ると家の近くのスーパーでしかもそこは、いつもよく行く場所だった。そして最悪なことに、その連続殺人犯は依然として逃走中らしい。
 次の日、昨日のこともあってしばらくは学校は休みになった。去年、父と母は離婚し、俺は親父についって行ったが、知らない女を作って夜逃げ、母親の方も男を作って既に結婚しているそうだ。前に一緒に住むかと聞かれたが気まずさのあまり断った。学費などは母親が出してくれいるので、何もしてくれないよりはマシかと思いつつ今もで感謝している。

      ピロロロロ、ピロロロロ。


電話が鳴り響く。大の字で寝ていた俺は起き上がり、電話を手に取り耳にあてた
「もしもし?」
「もしもし凛君?」電話の相手は親戚のおばさんだった。
「どうしたんすか?おばさん」おばさんの口調はどこか焦っている。
「いい?凛君。落ち着いて聞いてね?実は・・・・」





 なんで?どうして?凛太の頭の中は絶望で埋め尽くされていた。

『いい?凛君。落ち着いて聞いてね?実はお母さん亡くなったの・・・』
『どういうことですか?』
『昨日の連続殺人あったでしょ?その中に・・・』
『嘘ですよね?なにかの冗談ですか?そういうのやめてくださいよ』
『動揺する気持ちも分かるけど、あまり思いつめないようにね?』
さっきの会話の一連を思い出し、涙が溢れ出てくる。泣きつかれた凛太は、気晴らしに散歩をしようと外を出た。昨日のニュースのこ
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