三話
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、ぺテル。ただいま! この人はソラさん、森でモンスターに襲われてたところを助けてくれたの。だからお礼にお茶とか――」
「モンスターに襲われた!?」
大声が、ウェンディの説明をさえぎった
ちょっと驚いた、にしては少々声が大きく、ウェンディ達は肩を跳ねさせ硬直してしまった
が、ぺテルと呼ばれた女性はかまわず接近し肩をつかみ、揺らす
「け、怪我とかしなかったの? シャルルも!もししてたら見せて頂戴、薬草の備蓄はあるから安心して。ああ、でもこの森はモンスターがいないはずなのにどうして……!」
過保護なのは、どうやらシャルルだけではなかったらしい
取り乱したぺテルの声は相変わらず大きく、ウェンディ達が彼女をなだめている間にぞ
ろぞろと人が集まってきた。
「どうした、ぺテル! なんの騒ぎだ?」
「ウェンディが襲われて怪我したらしいの!」
「ウェンディが!?」
「そんな、今日は近くに木の実取りに行くだけの簡単な依頼に行ったはずだろ!」
「襲われたって何に! モンスターはいないはずよ!」
「って、おい。この黒スーツの男誰だ!」
「まさかこいつが……!」
「ウェンディ、マルテディ、ぺテル、シャルル! 早くこっちに!」
ソラを見た村人がウェンディ達を人垣の中へ連れていく……
そして農業工具を持ち出してきた……
来たのだが……
「(鎌に高枝バサミ、トンカチに剪定バサミ、のこぎりに斧は解る……でも……)」
そう思いながら、ある一点を見る……
「(電動ノコとインパクトドライバー、そして何で銛がある……近くに海は無いだろう? そして電気も通ってないだろ?……其にこの人達……なんか可笑しい、まるで、幻みたいな……)」
そう思うソラ……
その時だった……
「み、みんな落ち着いて! この人は助けてくれた人だよ!」
「其に怪我も直してくれたの!」
人の隙間を縫って出てきたウェンディとマルテディが止めてくれた
「ぺテルにも言ったけど、私が襲われたのはモンスター……バルカンだよ。この人はバルカンから助けてくれたソラさん!」
「そ、そうなの……?」
「そうなの! だからみんなそんな危ないものしまってください!」
よほどの信頼を寄せられているのだろうか、マルテディのその一言で皆は下げた
「すいません。みんないい人たちなんですけど、お客さんがあんまりこないところなので……」
「い、いや気にしなくていいよ。俺も同じ立場ならやると思うし……」
そう言って許すソラ……
周りを見ながら思う……
「(まさか、この人達……)」
ある確信を持って……
「あの」
「はい?」
考えてい
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