第三章
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「どちらも見てもらうよ」
「あれっ、コアフは服じゃないのかい?」
「君は服と思っていたみたいだね」
「違うんだね、それは」
「それも見ればね」
それでというのだ。
「わかるからね」
「だからなんだね」
「はじまるまではね」
それまではとも言うジョアンだった。
「何か食べようか」
「そうだね、じゃあローストビーフでもね」
「そこでポトフと言わないのかい?」
「駄目かい?」
「今一つだね、まあここにはいいレストランがあるから」
だからと言うジョアンだった。
「そこに入ろう」
「フランス料理のかな」
「そうだよ、駄目かい?」
「イギリス料理のお店hがないなら仕方ないね」
笑って言うガウェインだった。
「それじゃあね」
「行こうか」
「これからね」
こうしてだ、二人はまずは食事を摂った。その市井のフランス料理のレストランの中でも楽しく言い合う二人だったが。
店を出てだ、ガウェインはこんなことを言った。
「悪くなかったね」
「おや、低い評価だね」
「また来てもいいと言っておくよ」
これが彼の返事だった。
「こうね」
「じゃあここにまた来たらね」
「ここで食べる」
「そうしよう」
何だかんだでこう決めるのだった、そして。
二人は通りの端でパレードを待った、見ればもう既に多くの人達が彼等の様にしていた。ガウェインはその人達を見つつジョアンに尋ねた。
「この人達もだよね」
「僕達と同じだよ」
まさにと答えたジョアンだった。
「パレードを観に来ているんだよ」
「コアフをだね」
「そうだよ」
まさにというのだ。
「その通りだよ」
「そうなんだね」
「これだけ多くの人が集まるね」
まさにというのだ。
「いいパレードなんだよ」
「ではどんな服、そしてコアフがどんなものか」
「刮目して待つといいよ」
「その言葉も自信に満ちているね」
「事実を言っているからね」
ジョアンはここでもこう言うのだった。
「自信があるんだよ」
「ではその自信の程を見せてもらうよ」
「そして驚くといいよ」
笑いながら話す二人だった、そして。
パレードがはじまった、すると。
白やピンク、赤や黄色、青に紫と様々な色の花を持って周囲にその花達を撒く少女達が笑顔で行進して来た。見ると。
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