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俺が愛した幻想郷
俺は愛せる? 幻想郷...
甘い香りは理解力を活性化させる
第二十五話 お泊まり会ってこんな感じ? お風呂の乱
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「寒いから俺は神社に戻ってもよろしいでしょうか?」

いろんなことがあって季節感覚を失っていた俺だが、今わかった。冬だ。
そして今俺は外にいる。俺だけじゃない、魔理沙も博麗ちゃんも霊夢も、みんなだ。

「だめよ。みんなで探すのよ、"宝"を」

そう、宝。宝を探そうというのだ。

霊夢は手に持っている…… ついさっき"俺が見つけた宝の地図"を…
後悔している。別に、俺が欲張って一人で宝を手に入れようと思って後悔しているわけじゃない。こんな夜に外に出ることになるなら霊夢になんか見せるんじゃなかった。そう後悔しているのだ。

ああ、霊夢はかなりの銭ゲバだった。宝がお金なんて証拠は一つもないのに、宝=お金と言って今に至る。
まぁ、こんな人里から遠い丘の上にある神社にお参りにくる人なんて、空を飛べる妖怪か空間移動できる人間くらいのものだ。利益がないのだろう… でもなんか納得できる。霊夢はともかく博麗ちゃんの盗人技能は十あるなかの九に匹敵する値だ。
霊夢ができた子なのか、博麗ちゃんができた子なのかは別として、だ。


そんなこんなで始まったこの宝探しの企画。
丁度四人と言うこともあり、二グループに分かれることになった。
博麗姉妹と俺、魔理沙グループに分かれた。

魔理沙の魔法で地図にコピーを取り、グループに一枚配る。

「それじゃ、行ってくるわね」

「行ってきます!!」

ノリノリだな、あの二人… そりゃそうか、あいつらが考えた企画…というか金稼ぎだもんな。
暗い森の中へ消えて行った霊夢と博麗ちゃんを見送ってから、

「俺らも行くか」

後ろに立ち込んでいる魔理沙にそう言う。

「お、おう…」

魔理沙の声は震えていた…
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