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俺が愛した幻想郷
俺は愛せる? 幻想郷...
甘い香りは理解力を活性化させる
第二十五話 お泊まり会ってこんな感じ? お風呂の乱
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?」

思い返してみれば、一度目を瞑ってから目を開けてない気がする。つまり、そこからいつの間にか寝ていたというわけか…

うーん、残念なような、むしろ良かったような…

「そっちに飲み物用意したから、飲むといいぜ」

「ああ… ありがとう」

妙に優しい魔理沙に感謝しながら、その飲み物とやらを飲む。妙に優しいから、なんか入ってるんじゃないかと疑ったが、ただの水だった。

「あと、早く着替えるんだぜ。風邪引く」

よく見れば今の俺の格好は、タオルを巻いただけの一枚だった。そりゃ、風呂で逆上せてるのを助けてもらったんだ………ん?
魔理沙、俺の裸を見たってことか…? あれが夢だとすると、やっぱりそう言う仕来りがある訳だよな… なんか、ごめん…魔理沙…

近くに置かれていた俺の服を持って魔理沙から離れて行き、とりあえずと着替えた。
あれこれ次から次へと注文がきて忘れていたが、お礼をしなければいけない、そう思いもう一度魔理沙の元へ帰ろうとする…と、扉の向こうから魔理沙の声が聞こえる。
盗み聞きが好きなわけではないが、そこで立ち止まって盗み聞いてしまう。

「これで… 好感度上がったかな……」

ん?

「私の癖… どうやったら治るんだろう…」

癖…?

「こんなんじゃ… こ、琥珀に… 嫌われちゃう…」

ふぁ!?
何を言っているんだ魔理沙は… というかなんだ、なんか普段の魔理沙とは全然声のトーンが違うような… なんというか、ガチ乙女… ガチ恋する乙女、って感じがするぞ…
いやまぁ、確かに女の子だけど…

ん? 癖… ああ、そう言うことか。

今ほど、自分の脳みその回転が早いことを喜んだことはなかった。

つまり、自分の男勝りなところが気にくわないんだ。あぁ〜… これ気づいていいのかな…

逆だった。今ほど、自分の脳みその回転が早いことを"恨んだ"ことはなかった。だ。

魔理沙、お前、ホントに俺のこと気にしてるんだろ…
この前、『俺のこと好きなのか?』と聞いてけど… あの答えは嘘だったか… 妙にテンパってたのがそう言うわけか。

まぁ、魔理沙はあの男勝りなところがいいんだ、嫌いになったりしない。
あんま気の利いたことは言えないけど、今度そんな感じのことを言ってみようか。


あ、意外に怖いのは苦手だったりしてな。そんなわけないか。

自問自答で苦笑する俺。だがこの自問自答があんな結果を生むことなんて、今の俺には数ミリも考えついちゃいなかった。




「ん? 今思えば、博麗ちゃんって俺のこと八雲さんって呼んでたよな… おい、もしかして俺はあの子に名前で呼ばれたかったりするのか? そうだよな… 夢で出てくるんだもんな…」




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