暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは 〜黒衣の魔導剣士〜
sts 21 「朝練後も賑やか」
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たいんですけど……ここで聞いておく必要がありそうなので聞きましょう」
「ありがとう。……この子はなのはちゃんとフェイトちゃんの子?」

 それはどっちの意味で聞いてるんですかね。ふたつの意味に取れるだけに返答に困るんですが。

「いいですかマリーさん……一般的に考えてください。なのはもフェイトも女です」
「だ、だよね。それを聞いて安心したよ、ショウくんとフェイトちゃんの子供か」

 マリーさんは納得と言わんばかりの顔で笑っているが、俺やフェイトはそれどころではない。なのはとフェイトの子供だという考えを信じそうになったこともさることながら、それ以上に危ない発言をしてくれる。確かに髪色やら人間関係から考えればその組み合わせが最も合理的だとは思うが。

「ななななな……!?」
「フェイト落ち着け、俺が話す。マリーさん、落ち着いてください」
「え? 私は至って落ち着いてるよ。ヴィヴィオって子が誰の子なのかもはっきりしたし」
「いやそこで盛大に誤解してますから。いいですか、俺とフェイトの年齢をよく考えてください。ヴィヴィオが2歳くらいならまだ分かりますが、今のヴィヴィオは6歳ぐらいの背丈ですよ」

 もし仮に俺とフェイトの子供だとすると、ヴィヴィオが生まれたのは俺達が中学生頃のことになる。あの時代にそんなことになっていれば、こうしてこの場に居る可能性は極めて低いだろう。

「あ……」
「分かってくれました?」
「ショウくん達……苦労したんだね。言ってくれれば何でも力になったのに」
「勝手に人の過去を捏造しないでくれますか。俺もフェイトも普通に学生生活送ってましたから。というか、仮眠を取ったらどうです?」

 下手をすると寝起きの義母さんよりもひどいんだが。1番怖いのは今したような発言を他の場所でもされることなのだが。
 なのはやフェイトは世間でも認知されている魔導師。恋人が居るくらいならまだしも、子供まで居るとなれば注目を集める可能性は高い。
 いや……まあスキャンダル的なことはまだ対応できる。問題なのはこういうことにグイグイと首を突っ込んでくる友人や親達だ。
 特に高町家からもハラオウン家からもこれまでに冗談とはいえ、うちの娘をもらってくれたらなんて話が出たことがあるだけに……桃子さんやリンディさんは義母さんとも親しいし、積極的な部分があるから考えるだけで頭が痛くなってくる。自分達の相手くらい自分達で決めさせてほしい。

「だいじょうぶパパ? あたま痛いの?」
「大丈夫だ……ところでヴィヴィオ、ひとつお願いがあるんだが」
「なに?」
「俺をパパって呼ぶのはやめてくれ」
「ぇ……うぅ」

 とりあえずパパ扱いされるのは今後改善するとして、パパという呼び方を
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