sts 21 「朝練後も賑やか」
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ィオくらいの子供が居るとなると、中学生くらいの歳で出産していることになる。そこが違和感を覚える理由だろう。まあフェイトが何年も前からエリオやキャロの保護責任者になったりしていたので、ママという呼び方に違和感があるだけなのだが。
「ママー!」
マリーさん達に挨拶の終えたヴィヴィオがこちらに駆け寄ってくる。ヴィヴィオが元気な声で呼んだこともあって、なのはやフェイトだけでなく他のメンツも彼女に意識が向いた。
「あ、ヴィヴィオ」
「危ないよ、転ばないようにね」
フェイトが注意を呼びかけたが、ヴィヴィオは返事をした直後に盛大に転んでしまう。心配性かつ過保護な面を持つフェイトはすぐさま駆け寄ろうとするが、それをなのはが手で制した。
「大丈夫、地面柔らかいし綺麗に転んだ。怪我はしてないよ」
「それはそうだけど……」
なのははその場にしゃがみ込むと、優しい声色でヴィヴィオに話しかける。どうやら自分からは近づかず、ヴィヴィオに立ち上がらせて自分のところまで来させるつもりらしい。
すぐに甘やかしてしまうフェイトもどうかと思うが、なのははなのはで厳し過ぎやしないだろうか。
まあ子供のことを考えれば正しい行為ではあるのだろうが、今にも泣きそうな相手に躊躇なく実行できるとは……このへんは育った環境の影響が強いのかもしれない。
いや待てよ、なのはの家の人達はなのはに優しいというか甘い方だったような。なのはは末っ子のはずだし。……まあいい、俺はヴィヴィオの保護責任者じゃないんだ。育て方にどうこう口を挟むのは間違っているだろう。
「ママ……」
「うん、なのはママはここに居るよ。だからヴィヴィオ、自分で立ち上がってみようか」
「うぅ……」
「おいで」
声や表情は優しいけども……かえってそれが怖くもあるな。フォワード達の扱き方を見て鬼教官みたいだなと思うことがあるが、もしかすると子育てにおいてもそういう一面を見ることになるかもしれない。
多分なのはと結婚する奴は尻に敷かれるだろう。士郎さんや桃子さんみたいになるのは難しいかもな。いつまでも新婚気分で居られるのも子供は思うところがあるかもしれないが。
「なのはダメだよ、まだヴィヴィオ小さいんだから」
なのはに言われて我慢していたフェイトだが、限界が来てしまったようでヴィヴィオの元に駆けて行ってしまった。
フェイトはヴィヴィオを抱え起こすと、服に付いていた草木を落とす。フェイトが来てくれたことでヴィヴィオにも安堵といった感情が芽生えたのか、先ほどよりは涙が収まっているように思える。
短い時間ではあるが、ある意味なのはとフェイトが面倒を見るのは理に適っているのかもしれない。最もなのはとフェイトを足して2で割
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