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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第491話】
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『……これで継戦能力も向上するし、シールドエネルギーも回復したわよぉ』


 言われた通り、シールドエネルギーがほぼ満タンまで回復していて、推進剤も半分ほど補給されていた。


『ヒルト、肝心な時に役に立たなくて悪いな。 ……本来なら俺ら大人が解決しなきゃいけないんだが――』

「……構わないさ親父。 戦うのは今も怖いが、戦えるのは今は俺だけだからな。 《一人の男が世界を変える》、以前親父に言われた言葉だが、せめてこの学園は――守りたい」


 そんな俺の言葉に、親父は応える。


『……かぁーっ、何を一人前みたいな台詞を言ってんだよ! 尻が痒くならぁ! 良いから早くセシリアちゃん達の援護に行けよ!』


 急かす親父に、忘れてた訳じゃないが急いで二人の居るアリーナへと飛翔していった。

 一方、残された陽人は――。


『……ったく、尻の青い我がバカ息子が……へへっ』


 何だかんだで嬉しそうにはにかむ陽人、上空警戒をしつつ、ヒルトの無事を願った。









「…………有坂陽人、か……」


 風に乗って自分の名前を呼ぶ声が聞こえたものの、周囲を見渡しても誰もいなかった、相変わらずレーダーが効かないこの状況に参りながらも各アリーナの上空警戒を行った。

 既に学園にイルミナーティのボスがあるアリーナの上空100メートル地点で待機してるとは夢にも思わずに……。
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