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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第491話】
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落ち着かせるように何度も肺に空気を送り込む俺。
そして、完全に機能が停止したのを確認した俺は――。
「アンノウンの機能停止を確認。 ……第三アリーナの戦闘は終了、だな」
その言葉に、皆の緊張の糸が切れたのか表情が和らいだ――だが、あくまでも第三アリーナの戦闘が終えただけでまだ他の皆は戦っているのかもしれないと思った俺は直ぐ様未来と簪に告げた。
「簪、すまないが負傷者――楯無さんを学園医療室に運んでくれ。 血が止まってるとはいえ重傷なのは明白だから」
「わ、わか、った! お、お姉ちゃん、ゆ、揺れるけど我慢して、ね!」
「……ふふ、お願い……ね……」
気力で最後まで見届けた楯無さんだったが、血を流しすぎた為か貧血で気を失った様に見えた。
簪は慌ててバイタルチェックを行うと、心音が確りしてるのに安堵し、急いで学園へと楯無さんを運んだ、幸い学園への被害は無いので大丈夫だと思う。
「未来は一夏と篠ノ之を頼む、後……可能なら、雅――ううん、俺の乗っていた機体のコア回収を頼む、襲撃者の機体のコアは学園側がやると思うから」
「わかった。 ――でも、ヒルトはどうするの……? ――まさか……」
未来は察したのか不安げな表情を浮かべた、俺は小さく頷くと軟らかな笑みを浮かべる。
「まだ皆戦ってるかもしれない、だから俺はこのまま行くよ」
そう告げると、唇を真一文字に結んだ未来が――。
「わ、私も――」
「いや、未来はさっき言ったようにコアの回収と一夏達を頼むよ」
正直言えば未来が来てくれる方が有り難いが、一夏と機体の機能停止した篠ノ之を置いておくのも心配だった、明らかに襲撃者はあの二人『だけ』手を抜いていたのは明白だが――だからといって放置していて何か起きるのも後味が悪い。
俺が折れないとわかったのか、未来は小さく頷くと――。
「……わかった。 でも、無茶はダメだからね」
「あぁ、わかってるさ、これがな」
そう言って笑顔を見せた俺に、未来は眉根を下げて困ったように笑みを浮かべた。
俺はそれを見、第三アリーナの開いた天井から学園の上空へと躍り出た。
上空へと出た俺に近付く機影が二機――親父の黒夜叉と、予備のフライヤーユニットの一機だ、多分オート操作だろう。
黒夜叉を見ると、上空での戦闘の凄まじさを物語る様にあらゆる箇所の装甲が砕けていて、一部フレームが露出していた。
『よぉヒルト、無事に母さんの作った機体を受領出来たみたいだな』
「あぁ――てか親父、大丈夫なのか?」
『ん? 機体はまあぼろぼろだが、俺の強固かつムキムキな肉体ならかすり傷一つもついてないぜ、ワ
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