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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第491話】
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Sを纏って無い状況下での相手の攻撃。
一瞬でそれを理解した楯無さんは瞼をキュッと閉じた。
「……!? させるかよッ!!」
楯無さんの首を掴もうとするその一瞬、俺は左肘間接に狙いを定めて一気に斬り上げる。
空を舞う紅い襲撃者の左腕、それはやはり機械仕掛けの腕で人間の物では無いということが完全に発覚した瞬間だった。
だが、紅い襲撃者はなおも楯無さんに狙いをつけている、目的が何か全くわからない――だが、ここで楯無さんを殺らせる訳にはいかない。
構えた粒子ブレード右で溜める――そして、それを左へと貫き通そうとした。
「チィッ!!」
粒子ブレードの切っ先が楯無さんの頭部を貫こうとするその一撃を、俺は蹴りあげて空へと逸らせ、発信源である右腕肘間接部分を叩き斬った。
「……悪いな、俺の目が黒い内は誰も死なせるつもりはないんでな。 それに、楯無さんには大変世話になってるんだ。 嫁入り前なのにこれ以上――これ以上、傷付けさせる訳にはいかないんだよォォッ!!」
「……ヒルト、くん……!?」
驚きに満ちた表情を浮かべる楯無さん、俺はそのまま紅い襲撃者をワイヤーブレードで拘束するや、アリーナ内壁へと叩き付けた。
激しい轟音が響く中、再装填を終えた簪は――。
「こ、今度こそ……! 山嵐、逃がさないから……!」
ミサイル全発射の音がけたたましく響き渡る、まるで戦争でもしてるかの様な錯覚に俺を陥らせた。
――否、実際は戦争なのかもしれない、この戦いはもしかするとこれから先起こりうる戦争の縮図なのかもと一瞬脳裏に過った。
爆ぜるミサイル郡、内壁に叩きつけられた紅い襲撃者は爆炎の中へと消えていく。
全てのミサイルが紅い襲撃者周辺へと着弾、アリーナ内壁の一部が崩れ落ちた――だが、襲撃者は各部バチバチと紫電を走らせていた。
だが、未だに機能停止しないところを見るに相当頑丈に作られたのだろう、簪も信じられないといった表情を浮かべていた。
俺は決着を着けようと再度瞬時加速を行う、直にオーバーリミット・イグニッションブーストの効果も無くなる、その前に――内心逸る気持ちを抑え、瞬時加速中に紅い襲撃者のパイルバンカー《ジャガーノート》を拾い上げる。
直ぐ様強制使用許諾によって使用許可を得ると、俺はジャガーノートによる一撃を襲撃者の機体頭部に叩き込んだ。
「これで……倒れろォォッ!!」
『!?!?!?』
瞬時加速による勢いのついたその強烈な一撃は、紅い襲撃者の頭部を胴体から切り離す様に吹き飛び、崩れ落ちたアリーナ内壁の向こう側の通路へと叩き付けられた。
膝から崩れ落ちる様に倒れる襲撃者、上がる息を
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