23話 数々の星屑たち・・・ 5.12
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た。ご了承ください」
ワイアットは不満に思った。しかしこの艦隊が無事である以上、コリニー派閥を潰せる機会があることに変わりないため、言う通りにしてやることに決めた。
「わかった。結果上々なことだからな。後はギレンを潰すだけだ。それは我々でやらせていただこう」
そう話している時にワイアットの座乗艦の傍を悠々とコロニーが通過しようとしていた。
ジャミトフはその状況を見て、思い出したかのようにワイアットへ伝えた。
「あー、将軍。将軍へのお手伝い、つまりコロニー処理につきましても我々もやらせていただきたく思いまして、よろしいでしょうか?」
ワイアットは疑問に思った。コロニーの処理を遠く離れたところから作業をすることに。その時、コロニー内部に潜入した部隊から報告があった。
「将軍!申し上げます。コロニーの制御が破壊されており、手動操作での進路変更が利きません!」
ワイアットは全砲門でコロニーを破壊するしかないと考えた。部隊を編制して、コロニーを攻撃する。その報告を通信中のジャミトフも聞いていた。
「将軍。それならば尚更です。我々が爆破処理しましょう。既にこの時の為に特殊部隊を編制済みです」
ワイアットはジャミトフの提案を受け入れることにした。既に想定済みならば、それを使うのも已む得まいと。
「わかった。ジャミトフ、君の好きなように・・・」
ジャミトフは目を見開き、大いに喜んだ。
「将軍、理解が早くて助かります。では結果をすぐにでも出して差し上げます」
そう言ってジャミトフが通信を切ってから、数分後コロニーは消し去られた。
しかし、ワイアットも一緒に消えていた。
アルビオン艦橋でワイアットの旗艦の消滅とコロニーの消滅、並び宇宙艦隊の半数以上の消滅が確認された。各艦への連邦参謀本部よりの通信文がもたらされていた。
それをシナプスが受け取り読んだとき「やられた」の一言だった。
アムロもその通信文を読んだ。
「連邦本部より、ワイアット提督のコロニー処理の不備、並び連邦への叛意の意志が見られた。彼は連邦本部を自身の派閥によって支配しようと企んでいた。連邦は彼のものではない。しかし、彼はそれをコロニーを使って脅してきた。よって、コロニーレーザー<グリプス2>により、全てを処理した。各自ジオンの残敵を掃討しつつ、バスク大佐の指示の下、月から襲来する残りのコロニー処理にあたること。以上だ」
艦橋にいる全クルーが沈黙していた。
状況は2転3転していた。ソーラレイ破壊、ジオン本隊の壊滅、コロニーの消滅、ワイアットの粛正。
そして、シナプスにとって一番の悲報が通信文により連邦本部からもたらされた。
シナプスはそれを読み、ため息をついた。今度はそれをバニングが読んだ。
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