誓い
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」
ルイン「そうなの?」
エックス「僕も第17精鋭部隊には入れたけど最初はB級だったのに対して君は特A級に一発合格するほどに優秀だったからね……君は気付いてなかったかもしれないけれど、僕やディザイア以外にも君のことを好きになったレプリロイドは沢山いたんだよ?」
ルイン「え!?嘘!?」
エックス「やっぱり気付いてなかったんだ…」
当然と言えば当然か。
アイリス曰わく、かつての分かり易すぎるらしい自分とディザイアの好意にすら気付かなかったのだから。
ルイン「そ、そんな…信じられない…」
エックス「君が鈍感で良かったって心底思うよ…もしそうじゃなかったら平静でいられたか分からないし」
実際にルインをからかったスパイダーにさえショットを放ったのだから。
ルイン「うう…申し訳ありませんでした」
エックス「はは…それにしても…ようやく僕は夢を実現出来るんだ。どれだけ時間がかかったんだろう…」
ルイン「えっと…単純計算でも100年は軽く突破してるね」
エックス「君には僕の夢の実現のために色々迷惑をかけてしまったね。君にもやりたいことは沢山あったはずなのに…」
自分の夢のためにルインは自分を支えてくれた。
100年以上の長い時をずっと…。
ルイン「いいんだよエックス。エックスの夢は私の夢。あなたの傍にいることが私の幸せなんだよ?」
エックス「ルイン…ありがとう…でも……100年はレプリロイドからしてもあまりにも長すぎる。僕は100年以上も君に付き合わせてしまった」
ルイン「もう、気にしなくてもいいのに。じゃあ、エックス。私の百数十年の埋め合わせをする案を考えて。今すぐに」
エックス「え?今すぐにかい?」
ルイン「うん。何か名案はないの?」
エックス「えっと……」
直ぐに埋め合わせの案を巡らせるエックス。
これは簡単なことではない。
何せ百数十年分の埋め合わせなのだから。
頭を悩ませるエックスにルインは苦笑しながら口を開いた。
ルイン「もう……エックス。私はもうヒントを出したよ?私の幸せは……」
エックス「僕の傍に……あ……」
ルイン「気付いて……くれた……?」
頬を染めながらルインはエックスを見つめる。
エックスもルインの言いたいことに気付き、赤面した。
ルインを鈍感だと言ったが、自分も鈍感だ。
エックス「ルイン……ネオ・アルカディアが完成しても…僕の傍にいてくれるかい?」
ルイン「勿論、私はずっとエックスと一緒にいるよ。仕事とプライベート…公私共にね…」
エックス「ありがとう」
ルイン「ひゃ…」
ルインは不意にぎゅうっと包まれる感覚に襲われた。
ふわりとエックスの両腕が背に回されていて
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