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FAIRY TAIL〜水の滅竜魔導士〜
真相
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は「フフッ」と笑うと俺を抱き締めてくる。

「みんな知ってるでしょ?リオンのいとこのレオン!!」
「「「「えぇ!?」」」」

みんな俺がリオンくんのいとこだと聞くと驚く。そりゃそうだ、だってリオンくんのいとこのレオンは男なんだから。彼女たちは何をいうのかと思っていると、意外な答えが返ってくる。

「「「「かわいいぃぃ!!」」」」
「でしょでしょ!!」

突然テンションが上がる彼女たちに1人取り残されていると、5人はとんでもない提案をして来る。

「ねぇ、これで明日学校に行ってみたら!?」
「え!?」

それは勘弁してくれと思った。ただでさえいじめの対象になっているのにこんな格好で行ったらどうなるのかわかったもんじゃない。その主を伝えるとシェリアたちは・・・

「そうなったら私たちが守ってあげるから」

と言ってくれた。どうせいじめられていることに変わりはないのだし、だったらシェリアたちの玩具になったところで問題はないかな、と思った。守ってくれるというのはたぶんウソではないと思っていたけど、さすがにそこまでしてもらおうとは思わなかった。
もしこれでいじめがひどくなるならその時は学校を辞めよう。リオンくんには申し訳ないけど、俺には魔法の才能がなかったからといえば片が付くと思っていた。
次の日俺はダメ元で学校にシェリアにされた女装状態で行ってみた。登校中の周りの視線がかなり気になったけど、シェリアも一緒だったしどうでもいいやと思っていた。

「おはよう・・・」

学校の教室のドアを開けると数人の生徒が「誰?」と話をしているのが聞こえた。俺は自然な流れで自分の席に座ると、みんな俺のことに気づいたらしくざわつく。
そして1人の少女が俺のところにやって来る。

「レオンくんなの?」
「う・・・うん・・・」

目線を合わせないようにうなずく。みんなどんな反応をするのかビクビクしていると、周りにクラスの女の子たちが集まって来た。

「レオンくん超可愛いじゃん!!」
「それ自分でやったの!?」
「その服どこで買ったの!?」

予想外の質問攻めに合い動揺してしまう。とりあえず聞き取れた質問には正直に答えると女の子たちはキャーキャー盛り上がっていく。
実はシェリアは俺のクラスの女子連中が俺のことを女装させようとしている話を秘かに聞いていたらしい。それで「だったらあたしが女装させればレオン人気者になるんじゃない!?」と思ったらしく女物の服やウィッグを準備して俺に着せてきたらしい。
普通だったらよりいじめが続発しそうな気がするのに、シェリアの機転で俺はクラスに徐々に馴染んでいった。男子の友達も少しずつ増えていき、いつしか俺のことをリオンくんのいとことして見る人間はいなくなっていた。







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