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FAIRY TAIL〜水の滅竜魔導士〜
真相
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今日の実技の魔法は何でも花を咲かせる魔法らしい。正直そんなもの何の意味があるのか分からないが、俺たちはまだ入学したばかりだからこのぐらいの魔法がちょうどいいのだろう。

「フラワーマジック・・・チューリップ!!」

俺は先生に言われた通りに魔法を出してみる。しかし出てきたのはチューリップではない。いや、厳密にいえばチューリップなのだろうけど、どういうわけか枯れてしまっている。

「あらあら、失敗しちゃったみたいね」

どうやらこれは失敗に分類されるらしい。これが俺の問題点。俺は実技が他の生徒の半分も出来なかったのだ。
みんなが普通にやれることを俺はほとんど出来ない。もちろん全くできないというわけではない。たまに・・・人並みにできるものもあったりするがそれは本当にごく一部。
みんな俺が失敗するのを見て大笑いしている。先生がそれを静かにさせてくれるが、そんなものは少しの意味をなさないことにいい加減に気づいてほしい。
授業が終わり、休み時間に入るとみんなが俺の周りに集まってくる。

「お前本当にリオンのいとこなのかよ」
「全然魔法できないじゃん!!」

いつもこうだ。俺が失敗するとみんなそれをネタにしてこう笑ってくる。
すごい魔導士のいとこということで注目を集めてしまっていた俺。そんな奴が出来損ないだとなれば、みんな寄って集ってお笑いのネタにするに決まっている。
いつしか俺はいじめの対象になっていた。物は隠されるし無視はされるし、すごく辛かった。そんな俺の唯一の心の癒しは登下校の時のわずかな時間だった。

「レオ〜ン!!」

下校の時にいつも通り学校の門の前で待っていると、後ろから女の子の声が聞こえてくる。その声を聞くと俺はいつもホッとする。

「シェリア」

振り返るとそこには俺がこの学校に来るきっかけとなった少女、シェリアがいた。

「待った?」
「ううん。今来たところ」
「よかったぁ!!」

登下校時は俺はシェリアと一緒に帰ることになっていた。クラスメイトたちとは一緒に帰れるわけないし、シェリアも飛び級ということでクラスメイトたちは全員年上。一緒に居にくいというのがあって俺と一緒に下校してくれているのかもしれない。
でもそれが俺的にはよかった。シェリアは俺が学校でただ1人仲良く話せる友人だ。この一緒に歩いていられる時間は幸せだったし、楽しかった。

「ねぇ、レオン」
「うん?」
「このあと時間ある?」

シェリアはこの後何ヵ月かすると再び飛び級が控えている。そのため家に帰ると次の学年に向けての勉強をしなければならない。そんな彼女が珍しく俺にこんな質問をしてきた。

「うん。大丈夫だよ」
「やった!!じゃああたしの家に後で来てくれる?」
「わかった」

俺たちはいつも一緒
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