―飛翔せし機械竜―
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ー・ドラゴン・インフィニティ》では無効に出来ない。そして《ターレット・ウォリアー》は、特殊召喚された場合に発動する更なる効果がある。
「《ターレット・ウォリアー》はリリースした戦士族モンスターの攻撃力、自身の攻撃力をアップさせる!」
あらゆる効果を無効化する《サイバー・ドラゴン・インフィニティ》の対抗策は、効果を発動せずに破壊できるモンスターを用意すること。しかし攻撃力2700を維持する《サイバー・ドラゴン・インフィニティ》に、効果を発動しないというのは難しい――だが、《サイバー・ドラゴン・インフィニティ》といえども無効に出来ない効果はある。
そして《ターレット・ウォリアー》にはそれが出来る――!
「よって《ターレット・ウォリアー》の攻撃力は3500!」
《サイバー・ドラゴン・インフィニティ》が無効に出来るのは、効果を発動する効果のみ。《レスキュー・ウォリアー》の戦闘ダメージを0にする効果のような、発動することはない効果――それこそ《サイバー・ドラゴン》に備えられた妥協召喚効果のような――効果は無効化出来ず、《ターレット・ウォリアー》にはさらに攻撃力上昇効果が備わっている。こうして《サイバー・ドラゴン・インフィニティ》に無効にされないまま、攻撃力3500のモンスターが俺のフィールドに降り立った。
「バトル! 《ターレット・ウォリアー》で《サイバー・ドラゴン・インフィニティ》に攻撃! リボルビング・ショット!」
「うわあぁぁぁ!」
翔LP600→0
《ターレット・ウォリアー》から放たれた砲撃が、《サイバー・ドラゴン・インフィニティ》を貫通し、遂にデュエルに終止符を打つ。終わってみればライフポイントは残り100ポイントと、もはやギリギリとしか言えない数値にまで追い詰められていた。
「負けちゃったか……やっぱりまだまだかぁ」
「いや、いいデュエルだっ――」
――いいデュエル。何気なく言ったその言葉に、俺はついつい固まってしまう。そんなことを考えることが出来たのは、いつぶりだっただろうか、と。
「そういえば遊矢くん、今日の夜に吹雪さんがイベントやるらしいけど、知ってるッスか?」
「イベント……? いや」
先程保健室に連れて行ったばかりの吹雪さんの顔を思い浮かべながら、まるでそんな話は聞いていないと首を振る。前々から決まっていたなら、そんな時期にあれだけ消耗させて悪い気もするが――なんと翔に話を聞くと、今日突然決まったということで。
「吹雪さんらしいというか……もしかすると、遊矢くんの復帰祝いかもしれないッスね」
「どう……かな」
今でもいまいち、あの人の考えていることはよく分からない。首を捻った俺の視界に、吹雪さん主催のイベントのチラシが、風
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