to you 雪月花
悪童ルルーシュ
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俺の言葉に高坂先輩は大きく溜息をつく。
「あんたの何処が一般生徒なのよ、あんたの悪名はあんたが入学する前からこの風見学園に知れ渡ってるのよ」
それについては俺も多少驚いた、見ず知らずの付属の先輩に話しかけられたことは何度もあった。
「そんなに大したことはしてはいなかったんですけどね、まさかここまで知られるのは驚きました」
「どの口が言ってるのよ、ちょっと小耳に挟んだだけでもあんたかなりやらかしてるじゃない。」
まあ、イベンド事に何かしらやっていたからな。小学生のイベンド事などは大したものでは無かったし教師陣の警戒も甘かったためか色々できて色々試すこともできた。
高学年以降は有意義な時間を過ごせたのは良い思い出だ。
「はぁ〜全く、イベントが多いのも考えものね。非公式新聞部やあんた達みたいなのがここに入学してくるんだし」
「あんた達と言うことはやはり二人のこともご存知の様ですね」
「当然でしょ?あんた達三人の悪名は特にね、あんたが悪童ルルーシュで、雪村が小悪魔、んで花咲が悪女で、三人合わせて悪鬼三人組。一体何やらしたらこんな悪名がつくのかしらね?」
「ご想像におまかせしますよ、まあ、愉快な事ですよ」
「あんた達にとってはでしょ?はぁ、弟君は兎も角としてあんたとあいつが組んだらどうなるかわかったもんじゃないわね」
高坂先輩がふと零した一言に俺は聞き逃さなかった。
(弟君は恐らくだが朝倉 音姫【あさくら おとめ】と幼少の頃から一緒だど噂の桜内 義之【さくらい よしゆき】だろう。だか、奴とは一体?)
生徒会の要注意人物のある程度の身辺調査は済ましている、そして今年の新入生のデータも一通り入手済み・・・いや、待て確か一人だけ名前以外なんの情報も得れなかった生徒が一人だけいた、まさかそいつか?
(確か名前は・・・)
ここまで来たところで俺の思考を遮るかの様に本鈴が鳴る。
「あっ、やば、戻んないと。ルルーシュ!なんか悪さしたらぬっ殺すから!」
高坂先輩はそう言って走り去って行った、俺もそれを見送った後教室へと戻った。
「杉並か・・・接触する必要があるな」
名前以外の事が一切わかっていない生徒の名を口にしながら。
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