to you 雪月花
悪童ルルーシュ
[1/2]
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
風見学園に入学して新しい環境に慣れ始めた頃、俺はある調査を進めていた。
近々スポーツテストが行われる為か校内はその話題がちらほら聞こえてくる。俺もこの風見学園での生活に慣れたのでそろそろ事を起こそうと考えた。
そのイベントが先程言ったスポーツテストである。体育祭や文化祭と比べては小さなことであるがその二つのイベントの為のウォーミングアップにはなるだろう。
スポーツテストで事を起こすにあたり先に接触しておきたい集団がいる、この風見学園創設とほぼ同じ時期に結成された非公式の部活にも関わらず大規模な部活。
その名も非公式新聞部、部員から部長までが誰なのか部員の数も一切分かっていない全てが謎のベールに包まれている部活動だ。
代々、風見学園のイベント時には必ずと言っていいほど事を起こしているらしい。
しかし、一方ではきちんと非公式新聞部として新聞を発行はしているようだ。俺も拝見したことはあるが殆どがオカルト関係の記事ばかりだった。
調査を始めて数日、今は付属二年の生徒を中心に調査を進めている。本来ならば付属の三年から聞き込みを行いたかったんだが付属の三年には厄介な人物がいるため後回しにすることにしたのだ。
さて、そろそろ休み時間も終わりだ。廊下に出ている生徒も教室に戻り始めている中俺もその群衆に紛れて教室に戻ろうとしたその時だった。
「はーい、ストップ」
何者かが俺の肩を掴んだのだ、いや、声を聴いただけでその人物が誰か俺には直ぐにわかった。そろそろ接触してくる頃だとは思っていたからそこまで驚きはないが。
「なんでしょうか高坂先輩?」
振り返るとそこには俺の想像通りの人物がいた。高坂 まゆき【こうさか まゆき】青紫の髪色のショートヘアー獲物を狙うかのようなキリッとした目付きにようやく見つけた獲物を目の前に口元は鋭い笑みを浮かべていた。
生徒会に所属している人物で陸上部の将来のエースと期待されている人物でもある。それに中々優秀な人物でもあり将来有望な人材であると周囲から高い評価を得ている。
更にもう一人高坂まゆき負けず劣らずの人物がいるのだが今は居ないので割愛しよう。
「なんでしょう?じゃないわよ。ルルーシュあんた最近非公式新聞部について調べるらしいじゃない」
「ええ、そうですが。それがなにか問題でもあるのでしょうか?」
「あるわよ!特にあんたみたいな要注意人物が問題児の巣窟である非公式新聞部と接触でもしてみなさいよ、面倒事が増えるだけじゃない」
流石にもう耳に入っているか。まあ、今更非公式新聞部の接触をやめるつもりはないがな。
「俺は何処にでもいる一般生徒にすぎませんよ?高坂先輩」
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ