24.自分の好きな事に熱中したい。でもまず好きな事を見つけないとね。
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<ポートセルミ−酒場>
ピエールSIDE
ポートセルミに着いたのは深夜になってからだった。
寝床を確保すべく宿屋で記帳する。
ステージではダンサー達が煌びやかにダンスを披露していた。
一人元気になったリュカは、ステージにかぶりつきヒートアップしている。
もはやつっこむ気力もない我々は割り当てられた部屋に行くと、手間取ることなく眠りについた。
翌朝、併設される酒場で遅めの朝食をとっていると、リュカだけがなかなか起きてこない。
次の目的地を話し合わねばならない為、部屋まで起こしに行く。
「リュカ!何時まで寝ているつもりだ!」
そう言いリュカの布団を剥ぎ取った。
リュカは裸で寝ていた。
そして、見知らぬ女が裸でリュカに寄り添い寝ていた…
「な、な、な…、何をしているか!!馬鹿者!!」
二人揃って起きあがり、私を見て互いを見る。
「やぁ、おはよう、クラリス。ごめんね、騒がしい朝で」
「おはよう。しょうがないよ、すぐに出発するんでしょリューちゃん?」
リュ、リューちゃんだと!?
そう言って女はのそのそと服を着る。
いや、服などとは呼べない。
裸より幾分マシな、ほぼ裸のステージ衣装を身に着け
「リューちゃん!今度寄った時は、すぐ声かけてね!リューちゃんの上だけで踊ってあ・げ・る?」
そう投げキッスを残し部屋を出て行った。
「ひょ〜っほっほっほ!リューちゃんはお盛んじゃのぉ」
「わ〜っはっはっは!若さ満喫!」
リュカと老師が下品な会話を繰り広げる。
「馬鹿な事言ってないで今後の事を考えろ!」
私は不快感を露わに、話を進めようとした。
「いや、もう決めてあるよ」
「ほう。何処へ向かうのじゃ?」
「ここから西に行った町、ルラフェンへ」
「確か…複雑な町の造りで有名じゃが…何があるんじゃ?」
「可愛い女の子がいるから、等と言う理由なら許さんぞ!」
このバカが言いそうな理由だ…
「違う違う!なんでも、すっごい魔法を研究している爺さんがいるらしい。今後の旅に役立つかなぁーと思ってさ」
思いの外まともな理由に安心した。
「して、どんな魔法何じゃ?」
「それは知らん!」
分からない魔法の為に、ワザワザ足を運ぶのか?
「どこから仕入れた情報じゃ?」
「昨晩クラリスが教えてくれた」
ちぃ…あのバカ女からの情報か…
「ひょ〜っほっほっほ!自慢の剣を使って情報収集をしておったのか!」
「わ〜っはっはっは!僕が腰を振って、彼女が情報を出す!ギブ・アンド・テイクってヤツですよ!」
私は、不快感を露わに睨み付けていた。
ピエールSIDE END
<ルラフェン>
この町は入り組んでいる。
まるで巨大迷路の様だ。
転生前の子供時代、俺は喜んで遊園地などのア
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