第3章 リーザス陥落
第76話 ホッホ峡の決戦X
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イラしつつも、ユーリとの約束があるから、とフェリスは鎌を持って立ち上がり、シィルも急いで準備をした。
「ふむふむ。ちょうどそろそろ退屈していた、と言う事もあるな! 盛大にやっつけて、手柄はオレ様のものだーー! がはははは!! とーーーーっ!!」
ランスは、颯爽と……崖から落ちていった。
「どわぁぁぁぁ!!」
「ら、ランス様っっ!!」
「あのバカ……、誰が、この高台まで運んで上げたと思ってんのよ……」
結構な高さとキツイ斜面。殆ど絶壁と言っていい場所だったから、思わず飛んで大ダメージを受ける所だったが、なんとか剣を刺して、捕まり、そして フェリスに命令。
フェリスは一応、戦争に関係がある、と言う事もあって、命令を訊いて 渋々と助けたのだった。
大将であるランスが戦場を駆け抜ける。
それまでに、ユーリ達が蹴散らした、と言う事もあって、敵の姿は殆ど無く問題はなかった。
「えっほ、えっほ……ええい、まだか」
光は、もう見える位置じゃ無かったため、方角だけを頼りに走り続ける。
「そういえば、あの光線を打つ前に、赤とか青に光るな。なんだありゃ」
「ふ、普通の、黒色破壊光線じゃないかも……しれません……えふっ」
シィルは足元をよろけさせながら、よたよたとついてくる。
「ええい、なんだ バテやがって、置いてくぞ」
「は、走ります……一生懸命に、走りますから……」
「一生懸命なのは当たり前だ。馬鹿者」
ランスは、シィルにムチを打つ様に走り、シィルも必死について行く。
横を走っていたフェリスに何度か助けられながら。
「あ、ありがとうございます」
「はぁ、別に、礼はいいよ。戦争だし。(ほんと、謎だわ。……なんで、あんな奴がいいのか)」
ユーリであれば、絶対に手を貸すだろう、とフェリスは思いつつもシィルを手助けしたのは、無意識だった。
そして、遅れて、ランスが向かった方につくと、声が聞こえてきた。
どうやら、誰かと合流した様だ。
「かなみか。それにメナドも。あの戦車を颯爽と助けに行こうとしていたのだ。ぶっ飛ばされでもすれば、消し炭だろ? ユーリも」
「ゆ、ユーリさんなら、大丈夫よ!」
「で、でも危ないから、早く行こう! ユーリが心配だよ」
「ふん。あの戦闘馬鹿がそう簡単にくたばるものか。馬鹿者。が、マリア達は心配だからな。ドジだし。さっさと行くぞ。英雄のオレ様が助けるのだ! がははは! かっこういいだろ?」
「どうでもいい!!」
「そんな事より、早く行こう!」
眼中にない かなみとメナドだった。
勿論、足早に先へと行かれ……、残されたランスは、追いついてきたシィルの頭を殴って鬱憤を晴ら
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