第3章 リーザス陥落
第76話 ホッホ峡の決戦X
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〜解放軍 最後尾 高台〜
その騒ぎは、ランス達にも当然聞こえていた。……黒色破壊光線がチューリップに直撃したのも。
そして、ユーリが迎え撃つ数十秒前の事。
「な、なんなんだ!? いきなり戦車が爆発したぞ。マリアめ、まさか整備不良か?」
暗闇の中でもはっきりと見える双眼鏡。その中でチューリップが爆発したのをはっきりと捉えていた。
「ランス様、たぶん、魔法攻撃です! ほら、向こう……!」
「おっ…………?」
シィルが指さした方を見ると、遠くの高台から何かが、光が上がっていると思えば、突如、黒い何かがチューリップに迫り、再び爆発する。
「なんじゃありゃ…… あんな距離から魔法が届くのか……?」
「暗くてよく判りませんけど……、もしかして、黒色破壊光線じゃ……」
「(なんだっけ、それ……)まぁ、いい。ったく、世話の焼ける連中だ。今、戦車がやられたら、まずい事になる」
ランスは、戦場に向かう準備を始めた。
「え? まだ 大丈夫じゃない。……あそこには、ユーリもいる。今 回避行動も十分取れてると思うよ。まぁ、あの破壊力じゃ 岩陰程度じゃ 心もとないけど、時間は稼げるんじゃない」
「アホいえ! そう、あいつなら、やるだろう。戦闘馬鹿だからな! だが、あまり活躍をさせすぎたら、勘違いをしてしまう女の子が出てくるだろ。もうそろそろなのだ。オレ様が格好よく出て行って、敵を倒し、活躍の場を奪うのが!!」
「………はぁ」
ランスは言いたいことだけ言い終えると、キャンプ椅子から立ち上がって剣を腰に提げる。
「ランス様……、ユーリさんの事が心配、なんですね……」
「(絶対違うと思う……)」
シィルの耳にはそう聞こえ、フェリスは口には出さないが、否定をしていた。
「馬鹿者! 何が心配だ。オレ様の女達を心配をしても、あの馬鹿の事はせんわ! するだけ無駄なのだ!」
信じている、と言う部分では、間違いないのだろう。……事、戦闘面においては。
「それに、負けん気が強い志津香もいるからな。あいつの事だ。ユーリを見て、『私も一緒に〜〜』とか言って、無茶しかねん。その前に、格好よくあの魔法使いどもをなぎ倒し、オレ様に惚れさせるのだ。がははは!!」
ランスは大笑いを上げて、今後のプランを言っていた。
「(……志津香に関しては、有り得そう。でも、ユーリが止めるだろうな……)はいはい。一応、戦争に関係あるし、私もよね?」
「当然だろ! キリキリ働け! それしか能がない!!」
「むかっ……!!」
「シィルもこい! 男かブスなら、2秒で殺す。女の子なら、じっくり、ねっとりとお仕置きだ!」
「は、はい……!」
イラ
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