剣の世界はデスゲーム
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る場所だ。
豆腐をレンジでチンしているのとほぼ同じだ。
「そんなの電源を切っちまえばいいだろ?」
「ナーブギアの内蔵バッテリーがあるよ」
クラインの案をユウキが切り捨てる。
クラインの目に今度はハッキリと不安が現れる。
「で、でも無茶苦茶だろ!なんなんだよ!」
そんなものこっちが聞きたい事だ。
俺はクラインに少々の怒りを抱きながらも茅場を見る。
「残念ながら私の忠告を無視した家族や友人がナーブギアを強制的に外そうとした例が
少なからずあり、
……213名のプレイヤーがこの世界と現実世界から永久退場している」
「213人も……」
「信じねーぞ俺は!!」
クラインはうつ向きながらも叫ぶ。
他のプレイヤーも嘘だ!、ドッキリなんだろ!、と叫んでいる。
しかし、茅場はメニュー画面で現実世界でのニュースを皆に見せる。
「多くの死者が出たためこの事をあらゆるメディアが報道している。
よってナーブギアが強制的に解除される可能性は低くなっていると言っていい。
諸君らは安心してゲーム攻略に励んでほしい」
「ゲーム攻略だと……」
こんなに混乱しているなかでゲーム攻略?
意味わからん。
「だが、今後、プレイしていく中であらゆる蘇生手段は機能しない。
HPが0になった瞬間、諸君らのアバターは永久に消滅し
同時に諸君らの脳はナーブギアによって破壊される」
広場にいた多くの人々、恐らくSAOの全プレイヤー1万人が言葉を失った。
俺でも言葉がでない、それどころか息が荒くなる。
「諸君らが解放される手段はただ1つ、このゲームをクリアすればよい、
今いる1層から頂上の100層にいる最終ボスを倒せばクリアだ」
「クリアだと?おいキリト、βテストじゃ何処まで行ったんだ?」
クラインは茅場の言葉を本当の事だとわかってきたようだ。
「2ヶ月で8層までだ、しかも、何回も死にながらだ」
「そんな、100層なんて無理に決まってるだろ!!」
そうだ、2ヶ月で8層しか進めなかったんだ、そこにHPが無くなれば現実でも死ぬだと?
何年掛かると思ってるんだ。
俺は心の中で思った。
死ぬことではなく時間の心配をしたのだ。
『最後に1つ私からのプレゼントが送られているはずだ、受け取りたまえ
それではこれにてソードアート・オンライン正式サービスのチュートリアルを終了する。
頑張りたまえ諸君。』
茅場はこう告げると早速と消え、空は元通りになった。
「プレゼント?ってこれか?えーと、手鏡?」
手鏡をオブジェクト化して取り出す。……すると
「うわぁ!?」
この声、ユウキ!?って光に包まれてる!?全員かよ!?ってことは俺も!?
「うわぁ〜!?」
纏っていた光は消え、もとに戻る。……SAOから出られる訳じゃないのか。
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