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寄生捕喰者とツインテール
申し出の理由
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「何、なのよアレ……っ!! 幼馴染を差し置いて何で意気投合できるのよっ……!」
「だって愛香さん野獣ですしゴリラですし蛮族ですし、幼馴染って友達ポジションで大体終わっちゃいますしおすし」


 流石に殴られはしなかったが、凸ピンで脳を揺さぶられまたもトゥアールはぶっ倒れる。

 スカートがめくれあがって、特に総司に見えやすい位置であっぴろげになっているが、これも運悪く起こった偶然だろう。

 そう思いたい。


『そんじゃあ大分話が逸れちまったけドモ……これから暫くよろしクナ』
「……ん、よろしく」

「おう! よろしく!」
「うん、よろしくね」
「よろしくお願いいたしますわ」
「勿論大歓迎ですよ! そしてアッチの方でも宜しくしましょう!」


 歓迎の簡素な言葉を、総二から順番に口にしていった。

 誰かさんがコンマ数秒後にぶん殴られたのは言うまでもない。


「話は纏まったわね?」


 ざっと無駄な動作八割、必要な動作二割を占める数十秒ぐらい使った、緩慢な挙動で漸く席を立った未春が、同様のたっぷりと時間を無駄にする動きで総二達へ歩みよっていく。

 自分の顎を軽く撫でて、思わせぶりな流し目を作り、フッ……と息を軽く吐いて―――


『早よせイヤ!』


 我慢出来ずにラースがキレた。

 良く行ってくれたと周りの殆どが頷いた。


「もう……こういった雰囲気作りだって、そこそこ大事なのよ?」


 “そこそこ” なら微妙じゃん……そう、皆の心の声が一致した。


「じゃあ母さんは今から、そんなに重要な事を話すつもりなのか?」
「勿論。……グラトニーちゃん」

「……何?」

「二階の奥の部屋だから間違えないでね?」

「……うん……」








「……はい?」
「はい?」


 余りの事に反応が遅れる。
 更に総二と反応が被る。


「あと、洋服も買っちゃうからサイズを測らせてね。大喰いかもしれないけど其処は我慢して貰って―――」
「ちょっと待ってよ母さん! なんかその言い方だとグラトニーが今日から家に住むみたいな……」
「そのつもりよ?」


 あっけらかんと当たり前の如く言われて、傍に立っていた愛香諸共、大口を開けて固まってしまう。


「住む場所も放浪暮らしで、固定された家なんて無いでしょう? なら身を守る意味でも我が家にに居た方が良いと思うの」
「……えっと……」


 実はグラトニーに変身している中身の都合上、拠点となる建物がちゃんと存在していたりするのだが、当然ながら未春がそんなこと知る由もない。
 しかしながらグラトニーは大丈夫だ、と断ろうともせず少しばかり挙動不
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