申し出の理由
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か検証してぇ、み・ま・しょ・う?」……などと用語とはまるっきり関係ない展開に持っていき、思い切り蹴り飛ばされると言う奇妙なやり取り事あったものの、己々なりに理解しラースの説明へと戻った。
『問題は此処カラ……完全治癒までの補強になってくれるのと同時ニ、自分の力をも邪魔して戦闘能力を下げちまってンダ―――――それコソ、お前らと同レベルならまだいい方カモ、ってぐらいにな』
「……ん、よわよわ……」
「! じゃ、じゃあ協力したい理由って……!!」
此処まで言えば流石に総二も気が付き、そしてこの場にいた全員が目を丸くした。
『このままだと “アルティメギルにすら” 殺されかねねぇかラダ。ましてや同種でアル、単純感情種の奴等となンテ、奴さん方の強さによっちゃ自殺行為……イヤ、自殺ダゼ』
あれほど優位を保っていた状態からの、余りにも急激な弱体化……例え摂取量を減らしてでも生き延びる為の、正に猫の手も借りたい状態だったのだ。
とんでもない助っ人が加わるかと思った矢先、その申し出の本心はまさかの《従来の戦闘が不可能》だと言う事による、寧ろ助っ人となってくださいなモノだったのだから、二重の意味で目が皿となってもいたしかたなかろう。
だからこそ、本来ならばワープで別の場所にまで飛んでから養生すればいいだけなのに、総二達の基地への招待を引き受けたのだとも推測できる。
全ては自分の、否自分 “達” の身を守る為の、それなりに思案した故の決断だったに違いない。
『今まで散々ぶっ飛ばしといてなんだガヨ……頼ム、一時的に共闘させてクレ』
「……お願いします」
回復用カプセルの中だからか頭を下げられず、軽く顔を傾けるだけにとどまって入るが、しかし懇願の言葉の中に必死さが窺える。
彼等のこのお願いに……先ず答えたのは――――
「わかった」
総二だった。
「というか、こっちからもお願いしたいよ。今まで俺達が迷惑かけちゃった事もあるしさ」
その迷惑をかけた張本人である、ツインテールな彼の幼馴染が「うっ……!」とつまり、調子に乗って大笑いした銀髪の科学者がゴムボールと化したが、そんなものを放っておいて総二の話は続けられる。
「それに単純感情種相手にまともに戦えないなら、やっぱりグラトニーの力は必要だと思うんだ」
「……そうね。復活してもらわないと、訳も分からない奴等にみんなが殺されるなんて、やっぱり耐えれないし」
「ならば何で私がこうなってるんでしょうかああああああぁぁぁァァァアアアァァァァ!?」
背に腹は代えられぬと、愛香も総二の意見に賛同した。
……とある少女がバウンドにバウンドを重ねて、軽く室内にエコーを作り出し
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