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寄生捕喰者とツインテール
申し出の理由
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つの余談だ。
 ……恐らく、ツインテール以外にパラメータが省けず、こうなっているのだろうと推測できる……聞き様によってはかなり空しい。


「とはいっても大体見当つくけど―――その何時もと違うオレンジっぽい左腕でしょ」
『正解ダ……デ、この腕に見覚えはあルカ?』
「え? 見覚えって言われても……う〜ん」


 異変そのものは当てたモノの、次の質問には即答できず悩む愛香。

 そんな彼女の思考中に、顎に手を当てたトゥアールが割り込んでくる。


「そうですね……ニュースにもなっていた、あの“腕”のエレメリアンのモノに、非常に酷似していますが……」
「……ピンポン。大正解(せーかい)
『アア、そいつの“腕”ダヨ、これりァナ』

「「「「はい?」」」」


 再三意味の分からない、しかも今後は総二達ですら覚えの無い事柄であり、間の抜けた呆気にとられる顔となってしまう。

 噴出しても仕方がない四つ揃えられたお馬鹿な表情に、しかしラースは笑う事無く話を続けていった。


『ウージの奴との戦闘で左腕が予想以上にぶっ壊れちまっテナ。属性力によって再生させるって手もあっタガ、あの状況じゃ時間がかかり過ぎる上ダメージも蓄積しちマウ。だから事前にとりこんで『消化しなかった』分を直に使って左手へ応急処置を施したって事ダ』


 ここでトゥアールが手を上げて、何か疑念があるのか一旦話を遮った。


「でも……おかしくないでしょうか? 普通兎耳属性(ラビット)を取りこんでも兎耳が生えてくる訳じゃあない様に、処置にあてた所で以前の所持者と同じ腕になる筈が―――」
『今までの属性力と俺らの力を一緒に住んじゃあねエヨ。……マア、相棒との共同体だカラ、色々と良く分からねえ部分もあルシ、そのおかげでの偶然て線もあるガナ』


 ニヤリと笑っている顔が容易に想像できるぐらい、科学者の予想の上を言った事が嬉しくて、また楽しいと言わんばかりの声色でラースが告げる。

 自分の知らない事は幾らでもある―――こう言われては、さしものトゥアールとて黙らざるを得ない。

 ……だ、ラースの声に含まれていた気勢は、次のセリフでは一転して沈んだモノに変わった。


『……ケド、これは本当に応急処置そのモノ。オマケに他人の身体を無理矢理くっつけてるも同義ダ』
「ネクロ−シスが起きないだけ儲けモノ、という事ですか」
「……そゆこと」

「何それ?」
「私も知りませんわ」
「ちょっと教えてくれ」


 専門用語らしきものを出されたことで総二達が一旦トゥアールへ質問する。

 途中―――慧理那には素直に教え、愛香を軽く突き飛ばして総二へと……何やら「では私の細胞へ総二様の細胞をくっつける事で、それが起きる
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