暁 〜小説投稿サイト〜
陸軍兵士が誤って海軍鎮守府に移籍させられてしまったようです
貸出兵‐敵地潜入す
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で言う重症や瀕死に当たるもの、それをたったの一時間ちょっとで完全に傷が回復するんだ…羨ましすぎるな

「そりゃいい。…少し聞きたいんだがこのお湯なんか入ってるのか?」

「電も詳しくは知らないのですが傷を癒す効果はあるみたいです」

「ほぉ…ん?ってことは疲労はとれないのか?」

「多少はとれるのですけどやっぱりちゃんと睡眠を取らないと疲れは抜けないのです」

傷を癒す効果はと言うことは骨や心体への疲労、神経麻痺など傷ではないものは癒すことは出来ないということだ。やはり短時間で回復させるとなると癒すことができるものも限られてくるのだろう

「…なぁ、もしお前が嫌じゃなかったら風呂上がってから少し時間もらっていいか?」

「え?あ、はい大丈夫ですけど何か電に用事なのですか?」

「んや、湯船に投げ込んだお詫びをな。機嫌悪くしたままじゃあとが面倒くさそうだからな」

「別にもう怒ってないのですよ?」

少し考えてから電に一つ提案を投げかけるが小さく首を傾げながら怒っていないことを表す。女心は秋の空とはよく言ったものだ。ほんとにコロコロと変わる。

「お詫びするってんだからいんだよ。そら、良いのか悪いのかさっさと決めろ」

「暗闇さんからお詫びしてもらえる機会もうないと思うのでお願いしたいのです」

「了解」

深く息を吐きながらどっぷりと方まで湯に浸かる。治癒効果のせいだろう先程から背中が熱くむず痒い早いとこ出たいがここで多少たりとも治しておきたいし我慢するか



−−−−−−−−−−−−−−−−



「んっ…ぁ…」

「キツイか?」

少し強めに揉み解すとくぐもった声が響く。やっぱりちょっとキツイか?

「だいじょうぶなのです…続けてください」

「…キツかったらちゃんと言えよっ!」

「うぅ…」

目頭にうっすらと涙を浮かべながらも続けてくれという気持ちに答える為力を込めるが…体格差もあるだろう痛みに耐えるよう電は押し込めたような声を出す。

「初めは痛いだろうが我慢してくれ」

「い…痛いのです」

力を加えると今度ははっきりと痛いと口に出した。これでも優しくしている方なので後は慣れてくれるまで我慢してもらうしかない



「…どうだ?」

「き、気持ち良くなってきたのです…」

「ならいいがっ」

「んはぁ!」

大分落ち着いたのを見計らい先程より力を込めると一際大きな声を上げる。おいおいあんま大きな声出すと

「ちょ、ちょっとアンタ何やってるのよ!」

「ん?」

「い、雷ちゃん?」

なんて思っていると案の定部屋の扉が開かれたので視線
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