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陸軍兵士が誤って海軍鎮守府に移籍させられてしまったようです
貸出兵‐敵地潜入す
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。
「気分が悪くなったらすぐに言えよ」
「ど、どういう意味なのですか?」
「見ればわかるさ」
一番下に着ていた白のワイシャツを肌蹴させる。さて、どういう反応をするか
「…大丈夫か?」
「あ、はい。大丈夫なのです」
「意外に普通なのな結構驚くと思ったんだが」
「驚いているのですけどなんだか凄くたくましく見えたので」
軍人の背中を見て驚かない電に逆に驚いた。傷だらけで気分が悪くなるとか気持ち悪いとかいうと思ったのだがまさかたくましいなんて言われるなんてな
「たくましいなんて言われたのは初めてだな」
「そうなのですか?あ、これって刺青なのですか」
「あぁ、貸出兵の印みたいなものだ。何の絵かわかるか?」
背中を見ていた電が何かを描くようにして俺の背中をなぞる。まぁでかく彫刻してあるから気になるのは当然だな
「…ちょうちょさんに見えるのですがなんだか形が歪に見えるのです」
「そう蝶だ。形が歪なのは普通の軍人とは少し曲がった仕事だって意味でだ」
「ちゃんと意味があって形が歪なのですね」
「あぁ。っとそういえばそろそろ治療をしてもらってもいいか?」
「はわわそうでした。今すぐ始めるのです」
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
「結構手馴れてるな。よく手当とかするのか?」
「入渠できない時は応急処置として治療するのでそのおかげなのだと思います」
話しながらも慣れた手つきで怪我の治療をしていく電。俺より上手いし頼んでよかったかもな
「そう言えば艦娘たちは入渠で体の傷を癒すんだったな。…俺もそんな体が欲しいよ」
「そうなのですか?でも、入渠には時間が凄くかかるのですよ?」
「長くても数十時間だろ?俺たちの場合は短くても二日間以上普通にかかるからな羨ましんだよ」
仕事柄休みがない俺達貸出兵にとって如何に早く体の状態を全快近くにまでもっていくかというのは依頼の進行度に深く影響してくる。だが、人間である俺達は傷を癒すにも何日もの時間がかかる。しかし艦娘たちは瀕死の重症であっても一日とかからず全快の状態へと回復することが出来る。ほんと羨ましい
「んむむ…色々と難しいのですね」
「本当に難しいことだらけだからな」
「なのです…暗闇さん治療の方終わりました痛くないですか?」
「あぁ、大丈夫だ」
きゅっと締め上げる音と共に電が治療完了を知らせてくれる。しかし早いまだ治療を初めて十分そこらだが
「消毒と止血はしましたが安静にしてくださいなのです」
「わかった。っと無線に連絡だ悪いが少し静かにしていてくれ」
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