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陸軍兵士が誤って海軍鎮守府に移籍させられてしまったようです
貸出兵‐敵地潜入す
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」
「了解した」
「おっと言い忘れてた。その傷さっさと止血しとけよ」
報告を終え部屋を出る間際の兄貴の言葉に了解とだけ答え部屋を出る。流石に隠し通せる訳ないか
「…ここは…」
「俺達の部屋の隣にある空き部屋だ」
「空き部屋…なんで私がここに」
「帰投中バイクで寝てたから運んできた。司令官には許可はもらってるから安心しろ」
窓際で珈琲を飲みながら煙管を燻らせていると電が目を覚ました。寝ていたことが記憶にないということは気絶して一時的に意識が飛んでしまっていたようだ
「…ごめんなさい。また迷惑をかけてしまいました」
「別に構わん。それで足の状態はどうだ?」
「…少しずつ痛みが戻ってきたみたいなのです」
「…もう一度止痛を射つか。悪いがまた我慢してくれよ」
足の状態を確認してみるとまた青黒く腫れて来ていたので先程と同じ容量で足に薬品を注入する。
「…ちょっと動くなよ」
「?」
少し考えてから電に静止するよういい左足につけているホルスターを弄り包帯と鎮痛消炎剤を取り出し治療をしていく
「貸出兵にだけ支給される即効性の鎮痛消炎剤だ。明日には大分楽になってる筈だ」
「そ、そんなもの使っていただいていいのですか!?」
「気にするな。元々あまり使用しないし大本営に要請すればいくらでももらえるからな。っしキツくないか?」
「はい。ありがとうございます」
最後に縛り電にキツくないか確認をとると何度か足を動かしてから大丈夫とニッコリと笑顔を浮かべる。
「ならいい。じゃあ俺は行くが足に感覚が戻るまでは安静にしてろよ」
「…く、暗闇さん!」
「ん?どうかしたか?」
隣の部屋にいる筈の李悠達に今回の依頼について話す為部屋を出ようと扉に向かうところで電に呼び止められる。
「あ、あのその…き、傷の手当てをしてあげたいのですが」
「誰か怪我したのか?今包帯しか持ち合わせてないが「ち、違うのです」なら、なんだ?」
「く、暗闇さんの手当をしたいのです」
「俺の手当て?」
詰まり詰まりに話す電な疑問を持ちながらも話を聞いてみるとどうやら俺の傷の手当てをしたいらしい
「自分でやるから大丈夫だ。それにお前は怪我人だろ?大人しくしてろ」
「だ、ダメなのです!電も何か暗闇さんの役に立ちたいのです!お願いしますなのです」
「…あまり背中は見せたくないが仕方ない…手当を頼む」
先に折れたのは俺だった。ガシガシと頭を掻きながら部屋の隅に置いてある治療箱をとってから電が座っているベットの前まで戻り背を向けるようにして座り着ている服を脱いでいく
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