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陸軍兵士が誤って海軍鎮守府に移籍させられてしまったようです
貸出兵‐敵地潜入す
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い」
電をバイクの上に降ろしバイクに跨る。さて、時間もギリギリだし飛ばさなきゃな
side change-優
「うっし、完成っと」
持っていた工具を作業台に置き椅子にもたれかかり葉巻に火をつける
「…手伝ってもらってあんがとな助かった」
作業台を歩き回っている一人にお礼をいうとニコニコと笑いながらコクコクと何度か頷く。誰にお礼を言ってるのかというと、妖精という人型の小さな小人のような奴らにだ。小さな体ではあるがそれを補える程の知識や作業の速さを持っている。そんな奴らが何人も集まれば作業時間は格段に早くなること間違いなしだ。
「ほぉ、もう完成したのか早いの」
「ん?おぉ、工廠長じゃねぇか」
妖精たちを見送りながら使った工具を片付けていると後ろから声が聞こえたので振り返ると少し大きな妖精が立っていた。
「整備兵にしては若いと思っておったが技術は相当なものだの」
「んなことねぇよ。俺なんてまだまだひよっこだっての」
「そんなに謙虚することないぞ?ここの妖精たちと五分と言っても過言ではないからの」
「はは、そう思ってもらえてんなら嬉しいが…アイツらに見合ったものは今の俺じゃ作ってやれねぇんだ」
溜息混じりに煙を燻らす。今回改造したスコーピオンとレミントンはもっと俺に技術があれば反動と重量を減らしつつ連射速度と威力を上げることだってできた筈なんだ
「焦りは禁物だの。そんな付け焼き刃の武器を使わせることがどれだけ使用者を危機に晒すかはお主が一番わかっている筈だの?」
「…あぁ、それは作る者なら誰でも知ってる暗黙のルールだろ。それはわかってんだよ…」
「…では、少し質問だ。何故あの貸出兵のチビ共がお前の未熟な武器を受けとったのかわかるかの?」
「…」
いきなり工廠長からの問に黙り込む。何故俺の武器を受け取ったのかか…正直なぜ受け取って貰えたのかはわからない。スコーピオンはバネを切ったことで反動が一気に上がったしレミントンだって全長と重量が大幅に大きくなった分威力と連射速度が上がったに過ぎない
「正直わからん」
「まぁ、難しいだろうな。答えはお前の気持ちが篭っているからだの」
「俺の気持ち?」
もう一度煙を吐き少し考えてみる。確かに性能が悪い武器を態々持って行くよりも改造前に戻した方がいいに決まっている。貸出兵は仲間思いと噂で聞いたことがあるが強ち間違いじゃないみたいだ
「ただあの貸出兵が気持ちだけで武器を受け取るとも考えづらいがの」
「あぁ、あいつらにはあの重さと反動は許容範囲らしい。欠点より利点の方が大きいと言ってたしな」
「ほぉ、あれ程のものまでも許容範囲
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