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陸軍兵士が誤って海軍鎮守府に移籍させられてしまったようです
貸出兵‐敵地潜入す
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「何か夢でも見たのですか?」
「いや見てない。今この状況が呑み込めないだけだ。なんでお前の顔を俺が見上げてるんだ?」
「それは暗闇さんの頭が電の膝の上にあるからなのです」
「膝の上?…」
グッと後頭部を下げてみると確かに地面とは違う柔らかく暖かいものの上に頭があることがわかる。成程通りで頭が痛くない訳だ
「それでなんで俺の頭が電の膝の上にあるんだ?確か寝る前は草の上だった筈だが?」
「えっと…た、助けてもらったお礼なのです。め、迷惑でしたか?」
「いや、逆に頭が痛くならなくて助かった。…もう少し寝てもいいか?」
端末を取り出し時間を確認する。十六時三十分か…正直まだ眠い…
「電は大丈夫なのです」
「助かる。それじゃあもう少しだけ頼む」
「はい、おやすみなさいなのです」
眠かったのもあるだろう電の声が耳に届いた後意識が途切れた
side change-電
「サラサラなのです」
ゆっくりと小さく寝息を立てながら寝ている暗闇さんの髪を優しく撫でる。目元に軽くかかるくらいの前髪に触れると絡まることなくスルリと指から零れる。もしかしたら私よりも髪質がいいかもなのです…
「それに綺麗な顔…なのです」
目元にかかった黒い髪を横に流し、細めの眉毛。少し釣り上がった目元に長い睫毛。低めの鼻。薄い桃色の唇。少し白い頬と順に触れていく。
「んんっ…」
「可愛いのです〜」
プニプニと頬をつつくとむず痒そうに口元がピクリピクリと小さく動く。起きていた時のキツい目線や口調からは全く予想もしていない反応に自然と口元が緩む
「ふふ」
これ以上やると起きてしまいそうなので髪を撫でることにする。サラサラと指から零れる手触りにまた口元が緩んだ
side change-暗闇
「んぅ…」
「あ、起きましたか?」
「あぁ…今何時だ?」
「一七二〇なのです」
一七二〇…十七時二十分か。ちゃんと時間通りに起きれたようで良かった
「…長い時間寝て悪かったな。足は大丈夫か?」
「はい、まだ薬が効いてるみたいで何ともないのです」
一度立ち上がり固まった筋肉を動かす。足の怪我も悪化してはいないようだ
「ならいいがっと」
「はわわ!?」
「一々驚くな。足を負傷してる奴を歩かせるわけには行かないだろうが」
「ご、ごめんなさいなのです」
筋肉をほぐしたところで座っている電を先程と同じように抱き上げるとまた電が驚く。運ばれるのがわかっているのだから一々驚くなっての
「っし、んじゃ行くぞ」
「は
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