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陸軍兵士が誤って海軍鎮守府に移籍させられてしまったようです
貸出兵‐敵地潜入す
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まうから我慢してくれ」
「本当に吹き飛ばされそうなのです〜!」
振り落とされないように反射的に抱きつくような格好になってしまったが暗闇さんはなにも言わない。というものの今の私にそんなことを考えている余裕はないので迷惑だと思われていたもどうすることもできない
side change-暗闇
「…兄貴俺だ」
『暗闇か、何か問題でも起きたか?』
数秒ノイズ音が続きようやく依頼者である兄貴の無線に繋がる。
「いや、ただの依頼完了報告だ。一五〇〇に目標の基地を崩壊させた。もちろん捕虜の艦娘だった電も救出出来てるが足を負傷している。帰還予定は一八〇〇辺り、何か問題は?」
「問題ないあとは無事帰還してくれればいい、電については工廠の方に前もって連絡をしておく」
「了解した」
簡単に依頼が完了したことと現在の状態について兄貴に伝え無線を切る。
「…まだ怖いか?」
「だ、大丈夫なのです」
先程から抱きつくように捕まっている電に声をかける。やはりこのスピードは慣れてない奴には怖いだろうしな
「ほとんど抱き着いてるくせに何言ってる。取り敢えずあの辺で一回止まるぞ」
「本当に大丈夫なのです。このまま鎮守婦に向かいましょう」
「安心しろお前の為じゃなくて俺が疲れたから休むんだよ」
道の端にあった小さな草原にバイクを止め、すぐ様寝転がる。日が暖かくて気持ちいいな…
「こんな所で時間を潰して大丈夫なのですか?」
「あぁ、ここから鎮守府までさっきのスピードで行けば三十分くらいでつく」
「でもさっき帰還予定は一八〇〇と…」
「予定はただの予測だ、状況によって早くも遅くもなる。ま、今回は予想以上に早く終わったからな時間潰しだ…」
ふぁと欠伸が漏れる。今回の依頼は最悪1日以上かかるものだった。敵兵力や基地の規模も普通の基地より倍近くあったが今回は運が良かったのもありたった数時間で制圧し崩落させることが出来たということは余った時間は何をしてもいいだろう?
「悪いが少し寝る。お前も適当に時間潰しといてくれ」
「え?あ、了解したのです」
漏れそうな欠伸を噛み殺し瞼を閉じる。正直本格的に眠くなってきた…昨日は少し遅くまで兄貴と話をしていたからあまり眠れてないのもあるだろう。
−−−−−−−−−−−−−−
「…んっ」
「目が覚めましたか?」
「…状況が呑み込めないんだが」
少し冷たい風に揺り起こされるように目が覚めた。パチパチと何度か瞬きをすると電の顔が視界に入る。しかしここで疑問が浮かび上がった。上を見ている俺の視界に何故電の顔が映っているんだ?
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